北京オリンピック(3)
ドーピングの話。今大会はまだドーピングによるメダル剥奪は出ていませんが、大会前からロシア選手が多数発覚して出場停止になるなど、ドーピングに揺れています。
陸上競技開幕後も、17日の女子400mHに出場するはずだったギリシャのハルキアが抜き打ち検査で筋肉増強剤に陽性反応を示して棄権。女子400mHといえば久保倉選手が予選3位で準決勝に進出しましたが、この組だけ他の組より1名少ない6名のエントリーでした。DNSはなかったので、スタートリストからも除名されていたようですが、もしかすると元々は久保倉選手と同じ組だったのかもしれません。
実はハルキア選手は、このブログの記事でも昨年の時点でドーピングの可能性を示唆していました。(コメントの方を見てください)
http://net-rc.com/b/2007/06/8m66.html
その記事の中心人物であるツァートゥマスは今大会、16日に行われた走幅跳予選で8m27のトップで通過しているのですが、18日の決勝はNM(記録なし)。DNSとはなっておらず、3回ともファウルしたのか故障などで跳ぶに跳べなかったのか、詳細はわかりませんが、ハルキアの事件とは無関係なのでしょうか。
ギリシャのもう一人のスター選手である女子三段跳のデヴェツィは15m23で銅メダルを獲得していますが、こちらは17日に競技が終わっています。ギリシャは前回のアテネ大会でも男子200mの優勝候補だったケデリスとシドニーの女子100m銀メダリストのサヌが大会直前にドーピング検査から逃避し、代表から外されるという事件があり、このままでは全選手が疑いの目で見られてしまいます。