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2007年05月29日

21歳、ベルラーシの新鋭が10種で8617点

5月28日オーストリアのゲツィスで行なわれた混成の競技会でベルラーシのクラヴチェンコが8617点をマーク。クラヴチェンコはまだ21歳で、昨年出した8013点がこれまでの最高記録。
100m10秒86、LJ7m90、SP13m89、HJ2m15、400m47秒46、
110mH14秒05、DT39m63、PV5m00、JT64m35、1500m4分29秒10。
身長187cm、体重72kgと10種競技の選手らしからぬスリムな体型。競技の方もスプリントと跳躍で稼ぐタイプのようだ。
この大会で7種目の自己記録を更新しているというから凄まじい。

2007年05月27日

女子ハンマー投でリセンコが78m61の世界新!

昨年女子ハンマー投で世界新を連発したリセンコ(ロシア)がロシアの競技会で78m61の世界新をマークした。
※当初78m67と報じられていたが、正式には78m61とのこと。
2位のハナフェエワ(ロシア)も77m36の世界歴代2位。

IAAFグランプリ2007(ヘンゲロ)

5月26日オランダのヘンゲロで開催。
男子
400mは今日もウォーリナーが圧勝、44秒43。
10000mはハイレベルの争い。シヒネ(エチオピア)が26分48秒73、以下2位キプチョゲ(ケニア)26分49秒02、3位モソプ(ケニア)26分49秒55、4位ゲブレマリアム(エチオピア)26分52秒33、5位にはマラソンに転向したゲブルセラシエが26分52秒81とまだまだ健在。
3000mSCはコエチ(ケニア)が8分01秒05。
棒高跳は澤野が出場したが5m30に終り10位。1位はハートウィグ(米)で5m70。
走幅跳はサラディノ(パナマ)が8m53。
砲丸投は地元オランダのスミトが20m85。

女子
5000mはブルカ(エチオピア)が14分38秒18。J.キプラガト(ケニア)が14分40秒74。
円盤投はチェフロヴァ(チェコ)が64m49、昨年世界ランク1位のディーチュ(独)は64m19で2位に終わった。

IH静岡県予選

インターハイの静岡県予選より。
○男子
藤枝明誠の羽根が100m(10秒76,+0.1m)、200m(21秒34,+1.4m)で2冠。100mの準決では-0.9mの中で10秒61をマークしている。
浜松市立の渡邉は400mで48秒20、400mHで52秒32で2冠。400mHは優勝候補の1人に挙げられるだろう。400mHでは伏見(静岡市立)も52秒61の好記録をマークしている。
400mRは藤枝明誠が41秒46、浜松市立が41秒72。1600mRは浜松市立が3分15秒11。浜松市立は400mRと1600mRのメンバーのうち3人が共通。
棒高跳は笹瀬(浜松市立)が順当勝ちするも記録は5m00。2位には昨年IH5位の横山(浜松北)が4m80。
三段跳は山崎(浜松市立)が15m17(+0.5m)。2位の小野(浜松商)も14m81(-0.4m)の好記録。
砲丸投は1年生の鈴木(藤枝明誠)が14m67。鈴木は昨年中学1位(5kgで16m70)の選手。
やり投は杉本(藤枝明誠)が62m70。
こうして見ると、浜松市立と藤枝明誠に全国的に通用する選手が集まっている。

○女子
佐野(富士見)が100m12秒10(-0.8m)、200m24秒59(-0.3m)。期待された伴野(浜松市立2)は100mが12秒30で同着2位、200mも24秒90の2位に終わった。
400mは鈴木(三島北)が56秒21、400mHは肥田(浜松西)が61秒69。
400mRは富士見が47秒54、浜松市立が47秒68。
走高跳で大城(浜松商)が1m67。
女子は中村宝子(浜松西)などを擁した昨年に比べると残念ながら小粒。優勝者を出すのは厳しそうだ。

但し、金曜日は大雨、土・日は連日31~32度の猛暑でコンディションに恵まれなかった面があったことを補記しておく。
特に日曜日の長距離種目は過酷であった(男子5000mは15分20秒45、女子3000mは9分44秒54)。

ショート・インターバルで最高速にチャレンジ


今日はトレッドミルで初めてショート・インターバルをやってみた。400mを18.0km/h(80秒)で走ってつなぎ200mを12.0km/h(60秒)を10セット。この位の速度で走ると実際のトラックでの走行よりかなり速く感じる。トラックで400mを80秒といえば大した速度ではないのだが、トレッドミルではかなり高速に感じる。しかし実際には心拍数も170位までしか上がっていないので、感覚の違いはあっても負荷としては同程度だろうか。

最後の1本だけ前半200mを18.6km/h、後半200mで19.2km/hのこのマシン最高速度で走ってみた。写真はその最高速時の疾走フォーム。写真で見る限りはそれほど力みは見られない。トレーニングさえ積めば、まだまだこの位の速度では無理なく走れると言うことか。

トレッドミルで走った翌日に屋外で走ると、感覚の違いからかあまり調子が良くないので、最近はクーリングダウンをなるべく屋外でやるようにしている。そうすると走り始めにまず腰が痛む(しばらく走ると治る)。トレッドミルはどうしても若干弾む感覚があるので、道路の路面との固さの違い等、いろいろ影響を及ぼすのだろう。

三津谷が5000mで日本歴代2位

「ゴールデンゲームズinのべおか」で三津谷(トヨタ自動車九州)が13分18秒32の日本歴代2位、国内日本人最高記録をマークした。世界選手権のA標準も突破となった。

5000mD組には三津谷、前田(九電工)以外、18人が外国人というレース。S.アレックス(コニカミノルタ)が13分13秒18で1位のほか、4位にS.ワンジル(トヨタ自動車九州)が13分18秒25で入っていることから、ワンジルが三津谷のペースメイクをしたものと思われる。前田も13分28秒84で自己記録(13分39秒42)を大幅に更新している。

世界選手権はケニア、エチオピア勢が別次元のレースとなるだろうが、13分10秒前後なら下位入賞の望みはある。それが無理でも決勝進出なら5000mとしては快挙だ。

2007年05月26日

筋力トレーニング

筋トレの機器を購入してから、週3~4回程度の頻度で補強運動を行なっている。
基本はレッグエクステンション10×3セット、レッグカール10×3セット。まだレッグエクステンションは20kg、レッグカールは13.75kgしかできない。昔はレッグカールは20kg位でやっていたと思うのだが…。筋力の低下は想像以上に著しい。これに腹筋、カーフレイズ、ダンベルを握っての腕振りやアームカールなどを組合せている。

もともと筋トレをやっても筋繊維があまり太くならないので、見た目にはそう変わらないが、腹筋が少し割れてきたかな、という気もする。しかし2週間ほどやってみたが、一度落ちたものを元に戻すのは心肺機能より筋力の方が大変だと痛感!
気長にやっていこうと思う。

2007年05月23日

高校駅伝最長区間の外国人起用禁止

全国高等学校体育連盟(高体連)は22日、東京都内で理事会、評議員会を開き、全国高校駅伝(毎年12月・京都市)=全国高体連、毎日新聞社など主催=の大会要項改定について審議。来年の大会から男女とも、日本で生まれ育った選手を除いた外国人留学生を、最も距離の長い1区に起用できないことを決めた。都道府県大会や地区大会でも適用する。(毎日新聞)

私も常々、留学生が1人だけとはいえ全体の1/4の距離を走るのはあまり賛同できなかった。個人的には区間平均距離(42kmを7区間であれば6km)を上限とするのが妥当と思う。そうすれば男子は5km区間の5,6区か3km区間の2,5区に限定される。女子の場合は4km区間の2区と3km区間の3,4区となる。制限するのはグローバルでないなどの意見もあるだろうが、高校生年齢の長距離部門において日本人とケニアなどの外国人との実力差は歴然たるものがあるのは、過去の事例から言っても動かしがたい事実。

逆に、区間平均距離さえ上回らなければ、2人使ってもいいことにすれば、2,5区に2人起用できる。もっとも、女子の場合は最短区間が3kmでは2人起用するのは不可能であるが。

2007年05月20日

不安的中、長距離記録会

ここしばらく今一つ調子が優れず、前日も1.5kmを3'20/kmペースでやったら目一杯乳酸を溜めてしまい、肺が焼けそうに痛くなるという状態。アップでも体がだるい状態だったので、とにかく前半抑え目にいくことにした。

1000mは3’24で通過、その後は集団をうまく利用して2000mを6’51、2600m辺りまでは流れに乗っていたのだが、集団のペースが落ちてきたので前に出て単独走となる。3000mは10'20とペースを維持していたものの、その後暑さもありペースダウン、4000mは13'56とこの1000mを3分36秒もかけてしまった。その後前との差が詰まってきたのでもう一度それを目標にペースを持ち直して4600mを15'59。残り1周を75秒でカバーしてフィニッシュタイムは17分14秒61。

最後の1000mは3分18秒まで上げているので、3000~4000は明らかに落ち込みすぎ。苦しいときの踏ん張りがきかない。収穫はあまりないものの、苦しいレースながら前半とラストの動きは悪くなかった。次回はもう少し調子を整えて臨みたい。

2007年05月13日

かなり不安…

今季初めてのトラックレースが1週間後に迫ったが、今日は久々にトラックでスピード練習をやってみた。
ところが1000m×3を気持ちよく…と思ってスタートしたらどうもイメージ通り走れず、動きはバラバラ。結局3分30秒をちょっと切るペース(レストは200m60秒弱)が精一杯。

やはりトレッドミルとは勝手が違うのか、それとも急に筋トレを始めたせいなのか、あるいは全然力がついていないのか。このところ心拍数が40台後半と高めに推移しているので、体調が完全に回復していないのかも…
いずれにしても、月曜日からの調子次第では目標タイム16分45秒を下方修正しなければならないかもしれない。

2007年05月12日

脚力強化のため新兵器購入


自宅トレーニング室に新兵器導入。写真中央手前の機器がそれ。ネットでいろいろ検討した結果、格闘技用品のイサミで販売していた「レッグエクステンション&レッグカール HG-200」という機器を購入。
加齢とともに衰えていく筋力を補うには筋力トレーニングが必要とは考えていたが、特に最近は脚筋力の低下は目を覆うばかりで、故障もしやすくなっていたし、スピードの低下は著しい。

半月板損傷のハンディをカバーするためレッグエクステンションで膝周りの筋力をつけ、スイング主体の効率的な走法を身に付けるためレッグカールは常々必要と思っていた。楽にスピードが出せた若い頃に少しでも近付けるため、これからは筋力トレーニングにも注力する。今年すぐにというのは難しいが、来年中には800m2分07秒、1500m4分20秒程度を目指したい。

ところで、トレーニング室もだいぶ充実してきた。写真右のトレッドミル、今回購入したレッグエクステンション&カール・ベンチ、その後方には中川式ストレッチングベンチ、コンビエアロバイクEX80が並ぶ。ご覧のように子供も遊び感覚で1~2km位トレッドミルで走ったり、大音量で音楽を聴けたりとプレイルームとなっている。今度は何を導入しようかとネット通販サイトを巡回するのも楽しみの一つになっている。予算とスペースの問題があるのだが…

カテゴリー変更:トレッドミル→トレーニング室

トレッドミルを購入してから「トレッドミル」というカテゴリーを新設しましたが、自宅のトレーニング室も充実してきたので「トレーニング室」というカテゴリーに変更しました。

2007年05月05日

トレッドミルでテレビ観戦

20070505.jpg
トレッドミルで走りながらテレビを見られるように、棚を購入した。走りながらテレビを見るとなると、かなり高い位置にテレビを設置しなければならないので、普通のテレビ台ではダメだ。あまり高い位置に置くと不安定なので、写真のような天井突っ張り式のラックにした。テレビを置く棚の位置は床上120cm。そのうち23インチ位の液晶テレビを買おうと思っているが、とりあえず14インチの余っているブラウン管型テレビがあったので置いてみた。

ちょうど大阪グランプリのテレビ中継があったのでトレッドミルで走りながらモニターしてみた。画面は走りながらでも十分見られるし、音声も聞き取れる(音量はかなり上げる必要があるが)。しかし陸上競技会というのは間がありすぎて走りながら見るのにはあまり適しているコンテンツとは言えないかもしれない。やはりマラソンか駅伝が最適だろう。

国際グランプリ大阪大会

世界選手権と同一会場で行なわれるグランプリ大会ということで国外からも滅多に見られない有力選手が数名参戦。
中でも超大物は男子400mのウォリナー。期待に違わぬ素晴らしい走りで44秒02。世界記録保持者のマイケル・ジョンソンは独特のフォームだったが、ウォリナーはロングスプリンターらしい伸びのあるフォーム。
また、日本には何度も来ているが、110mHの世界記録保持者、劉翔。シーズンイン間もないこの時期に既に13秒14。

男子400mHでは47秒30の記録を持つジャクソンと47秒43の記録を持つカーター(ともに米)と迎え撃つ国内勢に為末(ベスト47秒89)、成迫(ベスト47秒93)。持ち記録どおりジャクソン48秒13、カーター48秒22、為末48秒73、成迫49秒20の順となったが、1年以上ハードルを封印した為末がまずまずの記録、成迫も途中ハードルに脚を引っ掛けて歩数が合わなくなったにも関わらずそれほど遅れておらず、次回に期待が持てる。

6mボウルターのウォーカーは静岡国際に続いて本来の跳躍にほど遠く、5m50。優勝は澤野だが5m60にとどまった。静岡国際の時もそうだが、頂点がバーよりかなり手前に来てしまい、ポールが十分に立っていない。それでも5m50までパスして最初の跳躍5m60をしっかりクリアしたことは評価できる。

日本勢では男子走高跳で醍醐が自身2度目の2m30台となる2m30で優勝。日本人で2m30以上を複数回跳んだのは過去阪本孝夫のみであり価値がある。
女子走幅跳は池田が6m73。この冬でかなりスピードをつけたとのことだが、微妙に踏み切り角度とまだ合わないのだろうか、空中のバランスが今一つで日本記録には届かず。しかしその状態で6m71、6m69と続き6m70前後を安定して跳べるのは一回り成長が見られる。
女子400mは丹野が52秒17とまずまず。日本人2位となった久保倉の53秒13は自己記録を更新し、日本歴代3位。52秒台突入は時間の問題か。
女子1500mは1200mを3分19秒で通過した小林がその後失速。4分11秒87に終わった。残り300mでは2秒ほど遅れていた吉川がホームストレートであっさり逆転、4分10秒00でB標準と同記録。小林は速いスピードを持続する能力は高いのだが、意外とスピードの切替は上手くないように思える。環境の変化等のマイナス要因も大きいだろうが。

女子400mRはバトンパスが乱れながらも日本代表では2度目の43秒台となる43秒93。43秒台前半が出るようになると世界選手権が期待できる。1600mRは3分30秒53の日本新。これも3分28秒を切れるようになると面白い。
男子400mの38秒74もこの時期にしてはまずまず。

2007年05月03日

ハートレート・インターバル

ハートシンク・ワークアウト(心拍数連動)の一つ。スタート前に走行時間や速度、傾斜等のほか、目標心拍数を入力する。心拍数と連動させるため、ポラールのトランスミッタを装着する必要がある。

スタートするとしばらく緩い傾斜でウォームアップし、その後目標心拍数に向けて傾斜が上がっていく。速度は自動的には変動せず、傾斜の上下だけで心拍数がコントロールされる。当初、速度を12.5km/h、傾斜を4.0%、目標心拍数150でスタートしてみた。この速度だとHR150には達しないようで、傾斜は5.0%程度まで上がってようやく150に到達。目標心拍数に達するとメッセージが出て3分間その心拍数を維持するよう、自動的に傾斜が調整される。

3分間経つと、下限心拍数になるように傾斜が下がっていく。下限心拍数はマニュアルを見ると目標心拍数の90%(この場合135)と書いてあるのだが、実際にやってみると122という表示が出た。しかしこの速度では傾斜をゼロにしてもHR122までは下がらないようで、仕方なく10.5km/hまで下げてみた。やはり傾斜だけで心拍数をコントロールするのは無理があるようだ。おそらく速度をもっと落として最大傾斜10%位まで上げないと同じ速度でHR122と150の間を行き来するのは難しいだろう。しかし現実の走行との感覚が違ってしまうので、疾走区間と休息区間はマニュアルでの速度調整を併用した方が良さそうだ。

途中に一度だけ心拍が読み取れなくなったらしく、明らかに誤った心拍数が表示されてしまった(150位で走っていたはずなのに80台まで下がってしまった)。こうなると傾斜の自動調整もデタラメになってしまい、狙ったとおりのトレーニングができない。心拍数連動式のワークアウトはあまり活用の機会はなさそうだ。