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2008年03月29日

入居1周年(2)

次は部屋の機能です。

間取りは夫婦でよく考えてほぼ希望通り造ってもらっただけに、ほとんど不満はありません。強いて言えばLDKが2階なので玄関まで行くのが少し面倒ですが、これは最初から承知でそういう間取りにしたわけだし、モニター付きのインターホンがあるので、特に不満というわけではありません。それよりも家事をする上でキッチンと洗濯場、物干し場が同一平面にあるメリットの方が大きいです。

キッチンはオール電化ですが、ガスに比べて特に不満もなく、電気料金も驚くほどかかることもありませんでした。ガスの基本料金が浮いた分があるので、光熱費はガス併用に比べるとトントンでしょうか。建物とは関係ありませんが、新築と同時に冷蔵庫を買い替えました。両開きの冷蔵庫なのですが、キッチンが対面式で後ろが狭いので、これがとても便利です。

防音機能は非常に優れています。雨が降っていても、雨の音自体はほぼ全くと言っていいほど聞こえません。日中車の往来が多い道路が前にあるので、水をはねる音が多少聞こえる程度です。車の騒音も窓を開放するとかなりうるさいのですが、締め切れば気にならない程度に遮音されます。特に1階のトレーニング室は二重窓なので、外の騒音がさらに聞こえなくなるのはもちろん、トレッドミルなど大きな音が出るマシンを使ったり、大きな音で音楽を聴いても外にほとんど漏れません。

コンセントは各部屋にマルチメディアコンセントを1ヶ所、基本的に部屋の各面に1つは設置したので、今のところ少なくて困ることはありません。ただ、キッチン脇の電話線があり、LANのルータなどが設置してあるところ、リビングのテレビの場所など、電源を必要とする機器が集中するところは1ヶ所のコンセント数をもう少し増やせばよかったと思います。LANの口が付いたマルチメディアコンセントはやはり便利です。無線LANも併用していますが、テレビにつなぐLANまですべて無線にしようとすると大変です。

浴室の暖房、乾燥、送風機能はあるとやはりありがたいです。洗濯機で脱水まで終わった状態で浴室に干し、乾燥機能をオンにすると大体3時間位で乾きます。冬の暖房も使いますが、夏は送風機能をよく使いました。長湯するにはあると助かります。浴室オーディオは家族みんなで使っています。浴室の外にライン入力端子があり、ここにiPodをつないで再生します。浴室内のスイッチを入れると天井のスピーカーから音楽が流れ、ボリューム調整もできます。さすがにiPodの操作まではできませんが。

入居1周年(1)

正確には3月27日ですが、今の家に入居して1年が経ちました。やっと完全に春夏秋冬を経験したことになります。

気候的な住み心地はかなりいい部類に入ると思います。総2階建ての陸屋根なので夏になると2階はそれなりに暑いです。昨年の夏は特に暑かったので、室内は日中35度を超えることもありましたが、ムシムシした暑さではありません。軽くエアコンを入れれば快適で、エアコンを切ってもしばらく涼しさは持続します。1階はとても涼しく、玄関から入るとひんやりします。真夏でも30度を超えることはめったにありません。1階だと窓を閉め切ってもエアコンなしで眠れます。

梅雨時など、雨が続いてもジメジメした感じはほとんど感じませんでした。洗濯物も部屋干しで十分乾きます。基本的に窓を開けなくても換気は問題ないので、花粉の時期も影響を受けにくいようです(私は花粉症でないのでよくわかりませんが…)。

窓をあまり開ける必要がないからなのか、夏は蚊が非常に少なく、結局、夏中蚊取り器を一度も使いませんでした。これは建物のおかげなのか立地の影響なのかはっきりはわかりません。

冬は逆に2階が快適になります。心配だった日当たりもそれほど悪くありませんでした。日中はほぼ暖房不要、朝晩もエアコンの暖房だけで足元までしっかり暖まります。朝起きた時に寒くて布団から出られないこともありませんでした。部屋だけでなく、浴室、脱衣所、トイレ、階段といったところまで本当に温度差が少ないと感じます。窓が結露しないのも特徴です。

冬は1階の方が寒いとはいえ、10度を下回るようなことはありませんでした(静岡でも冷え込むと外は-2~3度位にはなります)。トレーニング室で走る時はTシャツ、短パンでも十分です。

2008年03月23日

2008年ルール改正(6)

短距離種目のスタート準備の際の注意事項です。

〔第162条5〕
「位置について」または「用意」の合図で、競技者は、ちゅうちょなく完全にして最終の用意の姿勢をとらなければならない。
「位置について」または「用意」の合図の後、信号機や認可されたスタート装置の発射前に、正当な理由もなく手を挙げたり、クラウチングから立ち上がった場合は(そのような理由は審判長によって見きわめられるが)審判長はその競技者に不適切な行為として警告する。
〔注-IAAF〕
スタート中止の原因が他の理由によるものであれば、不正スタートは競技者に原因がないことを示すために緑旗(カード)を全競技者に示すべきである。

下線部が追加された部分です。高いレベルの競技会になるほど、位置についてから(集中できないのか?)手を挙げて中断を促すケースが散見されます。世界選手権でもよく見られました。こういった行為を慎むよう明文化したものです。ただし判断は(スタート地点にいるわけではない)審判長に委ねられるということで、どれだけ徹底されるかは疑問。

見慣れない緑旗または「グリーンカード」も今年の競技会では頻繁に見られることになるでしょう。

2008年ルール改正(5)

3000m障害の水濠の規格が変わります。

〔第169条6〕
(本文省略)
〔注-IAAF〕
水濠のトラック表面レベルからの水深は70cmから50cmまでとする。水濠のスロープは、図で示されているように、維持されるものとする。新しく建設される水濠は、より浅く建造されることを推奨する。

水濠の傾斜は変わらないものの、最深部の水深はこれまで70cmだったものが、50~70cmと幅ができ、特に新しく造る場合は50cmを推奨ということで、今後は水深50cmがスタンダードとなります。これは女子選手に配慮したものと思われますが、3000mSCに対して日の浅い高校生などでも、水濠の恐怖感が多少なりとも和らぐのではないでしょうか。

2008年ルール改正(4)

「高さ」を争う競技の優勝決定戦(ジャンプオフ)の高さの設定方法が変わりました。

〔第180条8(c)(i)〕
第1位を決めるには、第181条1に基づき、同成績の競技者全員が成功した次の高さで、もう1回試技を行い、同成績者がいずれも成功するか、失敗して決定に至らなかった場合は、バーは走高跳は2cm、棒高跳は5cmそれぞれ上げ下げして行う。(以下省略)

例えば走高跳で1m88を成功した選手が複数いて、次の高さ1m91はいずれもパス、その次の1m94はいずれも失敗した場合、現行ルールでは試技の権利を失った1m94からジャンプオフをスタートしていましたが、新ルールでは最後に成功した次の高さである1m91からジャンプオフが開始されます。

2008年ルール改正(3)

次は上位ラウンドにおけるシード選手のレーン割り当てです。

これまで上位ラウンド進出の際にシードとなった場合は、3~6レーンが割り当てられ、シード外は1,2,7,8レーンが割り当てられましたが、新ルールでは、シードが3~6レーンというのは変わりませんが、シード外選手のうち下位2名は1,2レーン、上位2名は7,8レーンが割り当てられます。

なお、9レーン使用する場合は、上位4名がシードで4~7レーン、シード外の上位2名が8,9レーン、下位3名が1~3レーンとなります。

2008年ルール改正(2)

リレーのオーダーについては大幅な改定があり、現場の混乱が懸念されます。

〔第170条17〕
リレーチームの編成メンバーは、どのラウンドにおいてもその競技会のリレーまたは他の種目に申し込んでいる競技会であれば出場することができる。ただし、本連盟の公認競技会では出場するメンバーのうち少なくとも2名はリレーに申し込んだ競技者でなければならない。最初のラウンドに出場したメンバーはその後のラウンドを通して、2人以内に限り、他の競技者と交代することができる。この規則に従わなければ、チームは失格となる。

〔第170条18〕の〔注〕
1 申し込みのときのチームの編成は、原則として6人以内とする。
2 交代とは、一度出場した選手が他の競技者と代わることであり、最初のラウンドにおいてリレーに申し込んでいない競技者が出場する場合は交代と見なさない。
3 前のラウンドに出場した競技者が一度他の競技者と代わり、再びリレーチームに戻る場合は、新たな交代競技者数には加算しない。

第1のポイントは、最初のラウンド(予選)ではエントリーしたリレーメンバー(通常6名)の中から出場しなければならなかったのが、新ルールでは同一競技会にエントリーしている他のメンバーでも出場できるようになったこと(170条17および18の注2)。ただし、最低2名はリレーメンバーから出場しなければなりません(170条17より)。

第2のポイントは、予選を走り、次のラウンドで退いた選手は、その次のラウンドも走れなかったのですが、新ルールでは一度走った選手の再出走が可能になりました(第170条18の注3より)。

第3のポイントは、交代は2人までしか認められないこと。なお、上の2つのケースは「交代」にあたりません。

具体的に予選、準決勝、決勝の3ラウンドを例にしてみます。
予選ではリレーメンバーを最低2名使えば、他の種目から2名出しても構いません。また、この時点で「交代者」は1名も使っていません。
準決勝で2名別の選手を使ったとすると、この時点で交代者は2名です。では交代者を2名使ってしまったので、例えば怪我人が出たら決勝は棄権か、というとそうではありません。予選を走り、準決勝で退いた2名が決勝で復帰するのは「交代に当たらない」からです。このルールを上手く使えば、準決勝の顔ぶれを見て一人休ませ、決勝で再出場するなど、これまでできなかったことが可能となります。また、掛け持ちの選手の使い方も変わってくると思います。

2008年ルール改正(1)

2008年度の審判講習会に行ってきました。大規模な改正ではないものの、競技をする上では影響が大きい改定事項もありました。主なものを一つずつ紹介します。まずは長距離種目に大いに関係あるもの。

〔第147条〕
競技場内のみで行う競技では、男女混合の種目は通常では認めない。しかしながら、第1条1(a)~(h)以外の競技会において、フィールド競技および5,000m以上の競走(歩)における場内の混合競技を認める。第1条1(i)(j)の競技会では、混合競技は地域陸協、各国陸連の特別な許可があれば認める。

第1条1(a)~(h)の競技会とは、いわゆる国際競技会のこと。つまり、トラックでも5,000m以上なら男女混合レースが認められます。これは競技会の時間短縮のため、出場選手が少ない種目を男女混合で行うことを想定しているようです。たとえば県や地域の選手権での10000mや競歩などで、出場者1名のみというのも珍しくありませんでした。

ちなみに現行規定では上記の第1文目のみでしたので、道路競技では男女混合が暗に認められていました。

その他、フィールドでも女子のハンマー投や棒高跳など、出場選手が少ない種目がありますが、これらも対象になります。

2008年03月22日

再度トレッドミル15km

2週間前とほぼ同じ内容。2kmのアップ後15km。傾斜2%は同じで、2週間前は13.0km/h→14.4km/hへビルドアップ。今日は14.1km/h→14.8km/hへのビルドアップなので、速度はだいぶ上げてます。所要時間も3分半ほど短縮しました。

2週間前に比べるとややスピードが戻ってきたかな、という感覚はありますが、最後の方は心拍数が平均167まで上がってしまい、少し膝にも来ました。スタミナはかなり心配で、日本平の山頂コースへの不安は残ります。このコースはいい練習にはなるのですが、昨年のように途中で脚が止まってしまうとダメージだけが残ってしまうので、結局今年もペースを抑えていかなければならなそうです。

2008年03月16日

テレビ買い替え

最近25インチのブラウン管テレビの音が出なくなってきました。一旦電源を落として再度スイッチを入れると復活していたので、しばらく様子を見ていましたが、次第に音が出なくなる頻度が高くなり、電源を落としても復旧しないケースも出てきたので買い替えを決意しました。

もともと北京オリンピックまでには買おうと思っていたのと、2月末に住宅ローン減税で25万円位還付があったこと、家電量販店も決算処分で価格が下がっている等々、いろいろなインセンティブがはたらき、買いに出かけました。機種は前々から決めていた東芝レグザ37Z3500。今日限り先着5名でポイント30%還元、実質138,600円で即決。

この機種はLAN対応ハードディスクを最大8台までつなげられるのが最大の売りです。USBハードディスクもつなげられるのですが、USBの場合は同時接続は1台だけなので、LAN対応にしました。早速今日付いたポイントの一部を使って500GBのLAN対応ハードディスクをゲット。これでオリンピックはハイビジョンのまま録画できそうです。

あとはダブルウインドウ(2画面表示)という機能。これは子供が欲しがっていたのですが、サッカーを子画面で流しながら別の番組を親画面で見たりするとか。私にはそんな器用なことはできそうにありませんが…。でも2画面の音声をスピーカーとイヤホン端子から別々に出せるようなので、一人がリアルのTV番組を見ているときにもう一人が録画した番組を別画面で見るというのは使えるかもしれません。

配送は翌日以降ということで20日の祝日に届けてもらうことにしました。ついでに古いTVは回収してもらいます。次はデジタルチューナー内蔵レコーダーが欲しいのですが、東芝はHD-DVD撤退でDVDレコーダー事業を縮小するでしょうから、今後あまり新製品が期待できないのが残念です。

2008年03月10日

北京代表は順当に決定

男子が世界選手権5位の尾方、福岡で日本人1位、2時間7分13秒の佐藤、びわ湖で日本人1位、2時間8分36秒の大崎の3名、補欠が東京で日本人1位、2時間8分40秒の藤原。
女子が世界選手権3位の土佐、東京優勝で2時間21分37秒の野口、名古屋優勝で2時間25分51秒の中村の3名、補欠が大阪日本人1位、2時間25分34秒の森本。

大方の予想通りで全く順当なのだが、意外だったのは、男子の選考順位が佐藤、大崎、尾方の順だったこと。まず2時間7分13秒という高い水準のタイムを叩き出した佐藤がまず決まり、世界選手権6位に加えてびわ湖日本人1位となった大崎が2番手。尾方と藤原の選考に時間を割いたとのこと。世界選手権5位は決して群を抜いて高い評価ではなく、6位、7位となった大崎、諏訪が国内選考会に出ており、しかも藤原は諏訪に勝っていることから、尾方、藤原両選手の評価は近かったようだ。最終的には尾方の実績、安定感が買われた。

女子は土佐は内定済、野口も全く問題なしで3人目はタイムよりも「優勝」に重きが置かれた。優勝と言っても名古屋は外国人の有力選手が出ておらず、日本人の誰かは必ず優勝するわけであるが、出場選手の顔ぶれからして、この中で優勝できたのが高く評価されたようだ。中村と森本は同じ天満屋であるが、武富監督の意見は特に求めなかったという。

この中で一番心配なのはやはり中村選手か。今回が初マラソンだったので当然ながら夏マラソンの経験はなし。本番まで5ヶ月しかないので、初マラソンのダメージを引きずるともう一度身体を作り直す時間がない。1本だけならともかく、短期間で2回続けて結果を出すにはやはり経験がものをいうと思う。まだ21歳なので、周りが過度に追い込んで潰してしまうことのないよう配慮してほしい。

2008年03月09日

16kmジョグでスタミナ切れ

今日は屋外で約16.5kmのジョグ。暖かく、上はやや厚手の長袖シャツ、下は7分丈のタイツと久し振りに軽装で走りました。ようやく風邪が治ったばかりなのに昨日のトレッドミル15kmでいきなり負荷をかけすぎたのか、最初から身体の動きがよくありませんでしたが、中間点あたりですでにバテてきました。

残り3kmあたりから完全にスタミナ切れのような感じになり、残り1.5km付近で一度休憩をはさんで何とか終了。2日連続で長い距離を走れるスタミナはなくなっていました。あと2週間くらいしっかり練習を積めばだいぶ回復するとは思うのですが、3月は仕事も忙しいのであまり期待はできません。平日もう少し走れるといいのですが。

ところで、今日の名古屋では高橋選手が2時間44分かかったり、某市民ランナーが故障が原因でマラソンでなかなか満足のいく走りができなかったりというのを目の当たりにしました。それを考えると、約6年間のブランクの後、本格的なマラソン練習は1ヵ月という短期間で臨んだレースを2時間41分、その2ヵ月後にも不得意な気象条件の中2時間42分で走れている私はまだ恵まれている方かな、と思い始めました。

やっぱり何だかんだ言ってもマラソンは難しいし、そう簡単に結果が出るものじゃないということを再認識しました。最短コースはあるけれど近道は決してありません。焦らず着実に積み重ねていくことが大事です。

高橋尚子選手惨敗の理由

高橋尚子選手がレース後の記者会見で明らかにしたところによると、昨年8月に右膝半月板を50%切除する内視鏡手術をしたとのこと。調整レースに出ていなかったのはその影響だろうし、そもそもマラソンで戦うための練習すらできていなかったと思われる。市民ランナー並みの走力にしか戻せなかったのだろう。

私も2001年8月に同じ内視鏡手術により右膝半月板を部分切除し、翌2002年2月に東京国際マラソンを走っているが、その時と状況は酷似している。10月から本格的なマラソン練習に入ったものの、やはりレースに出て再発させるのが怖くて調整レースには一切出ず、レースペース走なども極力行なわずに本番を迎えた。走ってみなければわからない状況の中、2時間34分32秒で、2年前に出したベストから9分落ちだった。

高橋選手の場合は、私の時よりもずっと回復状況が思わしくなかったと思われる。おそらく最後までマラソン練習らしい練習はできずじまいだったのではないか。レースになれば何とかなるのではないかと淡い思いでスタートしたものの、イメージ通り走れず、でも完走だけはしなければと思い、プライドを捨てて走り続けた…。私自身同じような経験があるだけに、そんな状況が痛いほどよく伝わってくる。

私の場合、今でも時々半月板の痛みが再発するが、一応その影響はほとんどなく走れている(レベルの低下はその他の理由によるところが大きいが…)。記事にはまだ走り続けるようなコメントが書かれているが、決して克服できない怪我ではないので、最後に一花咲かせるまで頑張ってほしい。

女子選考レース全て終了

名古屋国際女子マラソンをもって女子の北京五輪選考レースは全て終了。
名古屋では天満屋の新鋭中村選手が初マラソンながら2時間25分51秒で優勝。大阪で同僚の森本が出した2時間25分34秒は下回るものの、レース内容という面では中村選手の方が評価されるのではないだろうか。参考までに東京優勝の野口選手を含めて5km毎のラップを比較すると、


森本中村野口
5km16'57"17'55"16'38"
10km16'58"17'52"16'49"
15km17'50"17'47"16'57"
20km16'52"17'15"17'12"
25km17'28"17'35"16'47"
30km17'21"16'59"16'39"
35km16'56"16'31"16'26"
40km17'30"16'44"16'56"
GOAL7'42"7'13"7'13"

20km過ぎから原、坂本、堀江と次々に仕掛けるものの逃げ切れない中、一発で勝負を決めたあたり、今回のメンバーの中では頭一つ力が抜きん出ていた。2位の尾崎選手辺りの記録だと森本選手が選考されるかもしれない。本人もインタビューで言っていたとおり、26分を切ったのは大きいと思う。

加納選手は大阪に一度出ている時点で(一度失敗しているということで)あまり評価は高くなかっただろうと思う。選考レースに出るのは1回が原則という考えは選考委員にもあると思う。原、坂本両選手も大阪を直前に回避して名古屋にスライドしている時点でやはりベストの状態に持っていくのは難しかったのではないか。坂本選手にも注目はしていたが、画面で見ても脚が十分に締まっていなかった。明らかに4年前とは違う。

高橋尚子選手は、レース前の練習の映像などを見ていて、変な走りだなと思っていた。そしてわずか9kmで失速というありえない展開。故障しないように筋力アップに努めていたようだが、走りの方はどう見てもバラバラ。私も昨年筋力トレーニングを取り入れたが、最初は上手く走れなくなった経験がある。それに似た感じにも見えた。

でも根本はもっと別のところにあるような気がする。年齢による衰え、永年の高地トレーニングによる身体へのダメージ、体質の変化やスピードの低下。焦りからくる調整ミス…。考えられる要因はいろいろある。また今回、高地トレーニングからの帰国が早かったのも気になる。それでも最後までレースを投げ出さず、完走(2時間44分18秒)したのは、何か思うところがあるのかもしれない。(このレースで一線を退くとか?)

2008年03月08日

トレッドミル15km

久し振りにトレッドミルである程度負荷をかけたトレーニングを行ないました。
傾斜を2%にセットし、1kmのアップ後、13.0km/hから1km毎に0.1km/hずつ上げて14.4km/hまでビルドアップ。残り3kmあたりから心拍数が160を超え始めましたが、1ヵ月以上練習量をかなり落としていたので基礎走力の低下が表れています。勝田マラソンの前は14.0km/h位で30km走れていたのがウソのようです。

4月始めの日本平桜マラソンは山頂越えの23.4kmコースに申し込みましたが、昨年は後半スタミナ切れを起こしてしまったので、期間はあまりありませんがしっかりと走り切れる程度の走力には戻したいと思います。

2008年03月02日

びわ湖毎日マラソン

大崎選手が2時間8分36秒で日本人1位。北京五輪の代表をほぼ手中にした。もともとびわ湖に出なくても大阪世界選手権6位の実績だけでも選考される可能性はあったのだが、あえてリスクを冒して国内選考レースに挑戦し、なおかつ狙ったレースでしっかり実力を発揮して文句なしの結果を出す。速さでは佐藤敦之選手の方が上だが、「強さ」では負けていないと思う。

1位のシャミ選手にも、40kmでは37秒差があったのに、最後は13秒差まで詰めていて、ラスト2.195kmは5km換算で15分18秒にペースアップしていて、日本選手全般のラストの課題もクリア。東京で藤原新選手が出した2時間8分40秒をオーバーしていたら…という仮定の話をしても、今日のレースなら多少の超過は問題ないだろうと思う。

大崎選手以外では、意外な選手が上位に入ってきた。4位の大西選手は2時間8分54秒。25km手前で遅れ出し、30kmでは大崎選手と17秒差。しかし一時は6~7秒差にまで詰め寄り、あわや逆転というところ。もし逆転していたら選考がまたもめるところだったかもしれない。大西選手といえば駒沢大OBだが、駒大OBで過去サブテンは藤田選手、西田選手の2人。しかしこの2人は駒大の大エースであり、ベスト記録はいずれも大学卒業後1~2年に出したもの。いわば学生時代の遺産といえなくもない。その後も駒大のエース級は社会人に入ってから目立った活躍がない。

一方、大西選手は駒大時代、5000m13分57秒、10000m28分45秒、箱根駅伝も1年で7区2位、2年で3区4位、4年で6区2位とそれなりに実績はあるが、エース級ではなかった。そして卒業後8年目にして初サブテンというこれまでになかったタイプ。日清食品では39歳でまだ衰えを感じさせない実井選手といういいお手本がいるだけに、まだまだ期待できる。

清水智也選手は中間点の前で既に後退していたので、全く意外だった。大崎選手との差を見てみると、25kmで19秒、30kmで37秒、35kmで40秒、40kmで38秒、ゴールで47秒。早い段階で離れながらも自分のペースを維持してかなり粘っていて、ハイペースの影響で崩れて落ちてくる選手を確実に拾っている。清水智也選手も、双子ランナーということで注目はされていたが、学生陸上界を代表するような実績はなかった。同じ双子でも兄・将也(旭化成)の方がどちらかといえば体格も恵まれ、実績は上だったが、長距離ではあまりメジャーではない佐川急便というチームで、初マラソンサブテン。なかなか面白い選手になってきた。

静岡駿府マラソン

火曜日の夜から熱っぽくて関節や筋肉が痛む風邪のような症状が出て水・木・金は完全休養。というか仕事も忙しいときでなければ休みたいくらいで、土曜日にようやく熱が下がってきたような状態。今日もまだ頭が重い感じで声は鼻声でした。

とりあえず会場まで行ってアップしてみると、汗をかいたら頭もスッキリし、体はまずまず軽い感じがしたので何とか走れるかな、とそこで判断。しかし数日間麺類など流動食でつないできたので体力が落ちていることは確実。また、毎日寝汗をかいていて脱水症状も心配だったので、絶対に調子に乗ってペースを上げないよう自分に言い聞かせました。気温は10度ほどながら日が射して風が弱かったので体感は暖かかったのですが、ペースダウンを想定してランシャツ+Tシャツの2枚重ね、アームウォーマーと手袋、下はスパッツ。

スタートして数百m走ると、女子招待選手のマーラ・ヤマウチ選手が少し前を走っていました。彼女も大阪国際女子マラソンの時のようなウエアではなく、いかにも練習というような感じ。ペースもゆったりとしていたので、今日は本気ではないなと思い、やや後方で様子を見ながらついてみました。体感的には速めのジョグという感じで、風邪で鼻水が出なければ鼻呼吸だけで十分いけそうな余裕度でした。(鼻水がひどくて時々喉に引っ掛かってむせてしまい大変でした。)

5km19分半位かなと思いながら通過タイムを見ると、18分47秒と思いがけず速かったのですが、念のためと思ってこのままのペースでいくかどうか尋ねてみました。するとそうだというので、せっかくマーラ選手の安定したペースに乗っているのでそのまま行きました。時々後方で走り方を観察したりしましたが、さすがに安定したフォームです。

10kmは37分46秒でこの5kmは18分59秒と若干落ちたものの安定したペースを刻みます。しかし10km手前の給水を取り損なってしまいました。集団になっていたうえ、道幅が少し狭かったので混雑していたためです。脱水症状が心配な今日の自分としては、痛恨のミスでした。12~13kmあたりからペースが落ち気味だったので時折前に出て引っ張ったりしました。このあたりからマーラ選手の息づかいがやや荒くなってきたので、大阪国際女子マラソンの後はしばらく休養していたのかなと思いました。

15kmは56分58秒でこの5kmは19分12秒とやはり落ちていました。ここからマーラ選手がスルスルっとペースを上げたのに気が付きました。集団はかなりバラけましたが、自分としてはもう少しペースを上げてもいいかなと思っていたので好都合でした。しかし、ここで思わぬ誤算。両足のふくらはぎがピクピクと痙攣のサイン。やはり10kmの給水ミスが悔やまれます。15kmの給水はしっかりとったものの、効いてくるのは何キロ先になるのやら…。

完全に痙攣しないよう慎重に走りましたが、徐々にペースが上がっていくので苦労しました。呼吸も体も楽なのに脚だけが痙攣というジレンマと戦いながら、動揺しないよう気持ちを落ち着かせました。そういえば勝田マラソンの後は肝機能障害の検査のため、練習を極端に減らし、月間170km、1日の最長距離12kmしか走っていなかったので、痙攣が来るのも当然と言えば当然でした。

残り2kmを過ぎ、駿府公園の内堀に入る辺りからマーラ選手がますますペースを上げましたが、痙攣の方はだいぶ治まってきました。練習不足の中、この終盤に来てのペースアップは再度の痙攣が心配でしたが、残り2kmなら大丈夫だろうと思ってついていきました。20kmは75分27秒だったので、この5kmは18分29秒とやはりかなりペースが上がっていました。

特にラストスパートをかけることもなくマーラ選手のやや前方でゴールしましたが、ラスト1kmはやや登りがある中で3分37秒でした。ゴール後、マーラ選手にカメラや報道陣が寄っていったので特に声もかけなかったのですが、マーラ選手の方から「お疲れさまでした」と声をかけてくれました。ペースを上げたい誘惑を断ち切ってペースを守れたのもマーラ選手のおかげでした。握手もしていただいて、「体調は最悪だったけど走ってよかった!」と思いました。

今回はマーラ・ヤマウチ選手の話ばかりになってしまいましたね。21kmをずっと一緒に走り、1日でファンになってしまいました。北京五輪は日本選手と同じくらい応援したいと思います。私個人としては、体調が戻ったらまた、春のシーズンに向けてモチベーションを高めていこうと思います。

2008年03月01日

新惑星存在の可能性(2)

説を発表した神戸大学大学院理学研究科惑星科学研究センターのプレスリリースに記者発表資料とか論文も掲載されていて詳細情報を知ることができます。論文は80ページの大作でしかも英文なので所々斜め読みしただけですが。
http://www.org.kobe-u.ac.jp/cps/press080228_j.html

体調不良

駿府マラソンの前日ですが、今週に入って体調を崩してしまい、木曜日の夜がボトムでした。普段は掛布団だけで毛布を使わないのですが、毛布をかけて敷布団にはヒーターを入れ、部屋に暖房を入れてようやく悪寒が止まるという状態でした。熱は37.4度位ですが、平熱が低めなので自分としてはこれでも高温です。金曜日の午後あたりから熱が下がり始め、体の痛みもだんだん消えてきて回復には向かっているのですが、体力は確実に落ちました。

今日も朝の体温が36.3度と微熱状態ですが、さすがに丸4日休んでいきなりハーフというのも辛いのでトレッドミルで10kmほど軽くジョグ。2~3kmまでは頭が重い感じがしましたが、汗をかいてくると次第にすっきりしてきました。それでもやはり体力の低下は否めません。

明日は5km19分ペースがやっとではないかと思います。ただそのペースにしても21kmもつかどうか…。