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女子選考レース全て終了

名古屋国際女子マラソンをもって女子の北京五輪選考レースは全て終了。
名古屋では天満屋の新鋭中村選手が初マラソンながら2時間25分51秒で優勝。大阪で同僚の森本が出した2時間25分34秒は下回るものの、レース内容という面では中村選手の方が評価されるのではないだろうか。参考までに東京優勝の野口選手を含めて5km毎のラップを比較すると、


森本中村野口
5km16'57"17'55"16'38"
10km16'58"17'52"16'49"
15km17'50"17'47"16'57"
20km16'52"17'15"17'12"
25km17'28"17'35"16'47"
30km17'21"16'59"16'39"
35km16'56"16'31"16'26"
40km17'30"16'44"16'56"
GOAL7'42"7'13"7'13"

20km過ぎから原、坂本、堀江と次々に仕掛けるものの逃げ切れない中、一発で勝負を決めたあたり、今回のメンバーの中では頭一つ力が抜きん出ていた。2位の尾崎選手辺りの記録だと森本選手が選考されるかもしれない。本人もインタビューで言っていたとおり、26分を切ったのは大きいと思う。

加納選手は大阪に一度出ている時点で(一度失敗しているということで)あまり評価は高くなかっただろうと思う。選考レースに出るのは1回が原則という考えは選考委員にもあると思う。原、坂本両選手も大阪を直前に回避して名古屋にスライドしている時点でやはりベストの状態に持っていくのは難しかったのではないか。坂本選手にも注目はしていたが、画面で見ても脚が十分に締まっていなかった。明らかに4年前とは違う。

高橋尚子選手は、レース前の練習の映像などを見ていて、変な走りだなと思っていた。そしてわずか9kmで失速というありえない展開。故障しないように筋力アップに努めていたようだが、走りの方はどう見てもバラバラ。私も昨年筋力トレーニングを取り入れたが、最初は上手く走れなくなった経験がある。それに似た感じにも見えた。

でも根本はもっと別のところにあるような気がする。年齢による衰え、永年の高地トレーニングによる身体へのダメージ、体質の変化やスピードの低下。焦りからくる調整ミス…。考えられる要因はいろいろある。また今回、高地トレーニングからの帰国が早かったのも気になる。それでも最後までレースを投げ出さず、完走(2時間44分18秒)したのは、何か思うところがあるのかもしれない。(このレースで一線を退くとか?)

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