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「あかつき」金星周回軌道に乗れず

注目を集めていた金星探査機「あかつき」の金星軌道投入は失敗していたことが判明しました。金星接近時に逆噴射により減速して金星周回軌道に乗せる予定が、トラブルのため逆噴射が停止してしまい、十分な減速ができなかったとのこと。

金星は直径が地球の約95%と、ほぼ同じ大きさですが、自転が243日もかかり、しかも自転方向が公転方向と逆という変わった惑星です。自転が超スローの割に、上空では秒速100mもの強風が吹く「スーパーローテーション」という現象の秘密を解明することも今回の探査では期待されていました。

幸い、金星の公転軌道からそう遠くない位置で太陽を周回(つまり人工惑星)する起動に留まっているらしく、6年後には再度金星に接近するため、その時に再チャレンジするとのことですが、金星周回軌道に乗せられるほど金星に接近できるのか、未知数の部分はありますが、その時を待ちたいと思います。

それにしても米国やロシア、最近では中国やインドまで多額の予算をかけて宇宙開発に取り組んでいますが、日本は削られていく一方。国民生活に直接的な関係はないとはいえ、こういう最先端の分野にはしっかり予算を付けて取組んでほしいものです。

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