早慶優勝決定戦へ
珍しく野球の話ですが、東京六大学野球で勝ち点4の早稲田に対し、勝ち点3で早慶戦(慶應内では慶早戦という)に臨んだ慶應が、ドラフト1位3人衆の早稲田を連破して勝ち点4に並び、同じ8勝4敗ということで優勝決定戦にもつれ込みました。
早慶での優勝決定戦は50年ぶりということですが、50年前といえばあの伝説の早慶6連戦。早慶出身者なら聞いたことがあるかもしれません。リーグ戦の早慶戦ではアドバンテージのあった慶應が1勝2敗と負け越して優勝決定戦に。決定戦は何と引き分け。仕方なく決定戦の再試合を行いましたがその試合も引き分け。再々試合でようやく早稲田が勝って優勝決定。
何でこれが伝説になるかというと、野球の早慶戦が行われる日は休講になるからです。伝説の6連戦ではまず最初の土日で決着がつかず3回戦(月曜日)が休講。ここまでは比較的よくある話ですが、ここで優勝決定戦にもつれ込んだので、翌火曜日も休講。1日あけて木曜日が再試合でまた休講ですが、またしても引き分けで翌金曜日も休講となったわけです。この臨時休講オンパレードが伝説を神話的にし、私が在学中(1984~1987年)にも語り継がれていました。
試合当日の授業というのは、実は全て休講ではなく、試合は午後からなので1時限目はあったりするのですが、大抵の教員も伝統の早慶戦の雰囲気に水を差すようなことはせず、自主休講とするという結構いいかげんな大らかな学校でした。
ちなみに伝説の6連戦の時は、照明塔がなかったために日没で引き分けになったということもあり、現在では引き分けというのは難しいかもしれません。