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何かおかしいマラソン解説

大阪国際女子マラソンで注目された赤羽選手が26kmあたりで先頭から遅れ、そのままズルズルと失速し、39km手前で赤羽コーチに制止されて途中棄権。

この間、テレビの解説では「早く赤羽コーチが止めなければいけない」と幾度か言っていました(主にK氏)が、赤羽コーチがコース上のどこにでもいるわけでもないし、大体、選手がコーチにそこまで依存し切っている状況が当たり前のように語られる方がおかしい。一旦スタートしたら基本的には選手は自分の判断でレースをしなければいけないのだから、膝に不安を抱えながら送り出すのならなおさら、事前にレース中に痛みが出た場合の対処を周知しておかなければならないはず。と、このような主旨の解説をするのならわかりますが、コーチが早く止めに行かないことを悪いかのように語るのは変じゃないかと思います。選手とコーチの信頼関係ももちろん大事ですが、一方で選手の自主性、自立性を育てるという観点が日本の指導者には不足していると思います。

また、「このまま走り続けても得るものはない」という発言も目立ちました(主にA氏)が、本当にそうでしょうか。逆に「このまま安易に棄権してしまっても得るものはない」という考え方もあるのでは? 膝の故障で失速のように決め付けているところも疑問です。走りを見たところ、膝に致命的な痛みが発生したようには見えませんでした。故障が原因ならもっと激しくバランスを崩すのではないでしょうか。

失速の直接の原因は冷えによる筋肉の硬直など他にあった可能性もあります。冬の雨による影響は体質による個人差が非常に大きく、赤羽選手は単に他の選手よりダメージが大きかっただけかもしれません。これは私も実体験があります。赤羽選手は他の選手より脂肪が少なそうですし。

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