皆既日食開始!
校舎周囲の屋根で雨宿りしていたのですが、皆既日食直前のアナウンス(たぶん1分前)。慌ててグラウンドの方に戻りました。
これは第二接触の約20秒前。すでにかなりの暗がりになっていますが、まだ夜という感じではありません。肉眼では周囲の人もちゃんと見えてました。
以後、ビデオカメラからキャプチャーした10秒毎の画像です。すべて同じ感度で撮っているので急速に暗くなる様子がわかると思います。
約10秒前。「暗くなってきた!」とざわざわし始めました。写真では空の右側が少し暗くなっているのがおわかりでしょうか?
たぶん晴れていればダイヤモンドリングが見える直前であろう時間。一気に暗くなりましたが、空は右(西)と左(東)で明るさが違います。右の暗い空がいわゆる「本影」です。
上の写真の10秒後。肉眼では目が暗さに慣れているせいか、ここまで暗くは感じませんでしたが、もう周囲の人の顔は見えませんでした。晴れていればもうコロナが見えているはず。
更にその10秒後。晴天の時なら皆既中は日没後30分程度の明るさと言われますが、この天候ではほとんど夜。
写真は真っ黒になってしまいましたが、肉眼では地平線近くがオレンジ色になっているのが確認できました。本影の外の太陽光のうち、波長の短い青い光が大気により分散され、赤い光だけが届くためで、夕焼けと同じ理屈です。
更に10秒後。写真の中央やや左下に2点の光が見えますが、これは自動車のヘッドライトです。もはやヘッドライトの点灯なしに走るのは不可能です。以後、この暗さが5分近く続きます。
ちなみに、帰国後、NHKの生中継を録画で見ましたが、同じく雨にたたられた屋久島の様子が中継されてました。高感度カメラで撮影して昼間のように映してしまい、せっかくの日食中の闇が台無し(怒)! 通常の感度で肉眼と同じような明るさに見えるように撮ってもらいたいもの。