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系外惑星を直接観測か?

太陽系から約500光年の距離にある恒星を撮影したところ、近くを惑星質量の天体が写っているのを確認したとのこと。
http://www.astroarts.co.jp/news/2008/09/17planet_image/index-j.shtml

恒星は太陽の約85%の質量を持つ主系列星。近くに写った「惑星」と見られる天体は、木星質量の約8倍で、中心星からの距離は330天文単位と非常に遠く離れています。ここまで離れていると、円盤状の塵からできた太陽系の惑星とは異なる生成過程であったと思われます。恒星ではないものの、連星と同じような過程で誕生し、結果的に質量が足りずに恒星になれなかったか、あるいはもっと離れたところで独立して誕生して中心星に捕らえられたか、いずれかではないでしょうか。実際、恒星と褐色矮星の連星系や褐色矮星同士の連星系も存在します。

この惑星状の天体の表面温度が摂氏1500度という点も気になります。研究チームは誕生して間もないために高温を維持していると考えているそうですが、実は褐色矮星(重水素核融合により誕生からごく短期間だけ輝いていた天体)という可能性もあるかもしれません。褐色矮星は一般的に木星質量の13~80倍程度と言われていますが、木星質量の7倍の褐色矮星というのも見つかっているらしいので、惑星と認定するにはこの天体をもっとよく観察する必要があります。

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