日本選手権(男子フィールド)
まずはハンマー投で室伏が代表内定。今季初戦であり、相手が日本選手ということで76m台、よくて78m台と思っていたのだが、結果は80m98。すご過ぎる…。内容も1投目76m99であっさり事実上優勝を決めたあと、2~4投目は79m台、5、6投目で80m台と尻上がり。百戦錬磨の鉄人だけに本番もメダルは手堅く取ってくれるだろう。
円盤投は世界から最も遠い種目の一つ。その中で畑山の60m突破と日本新だけが関心事だったが、畑山は55m56で2位。代わって小林が優勝したものの56m27とやはり世界は遠い。
砲丸投も世界から遠いが日本記録18m56を持つ畑瀬や18m43の村川らが19mを超えてくると少し世界が見えてくる。しかしその畑瀬は右脚の故障で痛みを我慢しながらの懸命の投擲。結局村川が勝ったものの記録は17m50と低調。
走幅跳は菅井がB標準を超える8m13を跳ぶも追風参考。優勝はしたものの公認記録は7m79で2~5位を下回る。唯一B標準記録を突破している荒川は故障らしく7m35の低空飛行。
棒高跳は澤野が5m60の1回目を失敗してひやっとしたものの、2回目にクリアし優勝を決めた。続く5m70は3回目に決めたが、今回も脚に痙攣がきたらしく、そこで試技は中止。まだ痙攣癖は克服できていないようだ。鈴木が5m60を跳んでいれば澤野も慌てただろうが、まだ5m60は簡単に跳べる高さではない。しかし5m50の試技には笹瀬も残ったし、最近まで見られた澤野以外の全員の試技が終了した後で澤野登場、という状況からは改善している。学生新をマークした荻田は5m20に終わった。
三段跳は雨の影響もあったか、優勝記録は16m30(石川)に終わった。大学生でも16mを跳ぶ選手は少なくないのだが、そこからが伸びない。
やり投は村上が79m71とB標準を超えての優勝。A標準こそ超えていないものの、安定性があり、代表には選ばれるものと思われる。この種目で9連覇というのもなかなかできることではない。
10種競技も金子が8000点目前までいってから早15年。今回も自己記録7803点の田中が臨んだが7594点。競技人口の少なさもありB標準は7700点とそれほど高くはないのだが。