日本選手権(女子短距離)
200mは福島が100mに専念した関係で注目度が低いレースとなってしまった。-1.1の中23秒84の信岡は悪くはないが世界は遠い。注目の中村宝子も疲労が出たか、得意の向い風でも3位に終わった。
400mHは脚を引っ掛けさえしなければ負けそうにない久保倉が56秒21で優勝。A標準には届かなかったものの、代表には選ばれるのでは。青木が56秒93と56秒台に入ってきたのは楽しみ。
100mHは石野が今大会でB標準を切って圧勝なら選考の可能性もあったが、3位に終わった。
400mは丹野が順当勝ちしたものの、52秒68は期待外れ。雨の中とはいえ、2位以下のタイムやほぼ同条件で行われた男子のタイムと比較しても、52秒は切ってほしかった。
100mは福島の力が完全に頭一つ抜けていた。軸足がしっかり推進力を地面に伝え、キック時に伸び切ることなくすばやく切り返す技術が他の選手より優れている。だから雨や向い風でも走れる。細身の身体はこれまでと違うタイプだが、アリソン・フェリックスなど世界的選手もいる(全米選手権は5位に終わったらしいが)。A標準は突破していないが代表に選んで世界を経験してきてほしい。