別府大分毎日マラソン
雨が心配されたが、スタート時にはすっかり好天。しかも前半は風が弱く向い風の影響が少なく、折返し後は風が強まり追い風を受けるという絶好のコンディションに見えましたが、実際のところはどうだったのだろうか。
有力選手は皆オリンピック選考レースに回ったため、別大は新人が目立つ大会となった。そのためか折り返して追い風になったにもかかわらず、先頭集団の全員がスローダウン。その中で落ち込みを最小限に抑えた旭化成の新鋭、足立選手が2時間11分59秒で優勝。序盤から集団の中ほどの好位置をキープし、頭の動かない安定したフォームはかつての瀬古選手を思わせる。35~40kmを17分近くかけながら、ラスト2.195kmは7分を切って上がるあたり、潜在能力は高そうだ。
唯一持ちタイム2時間10分以内の野田選手は折返し前で早くも集団から遅れ、30km付近では坐骨神経が痛んだような感じで大失速に見えたが、7着2時間16分01秒でゴール。途中棄権してもおかしくない状態だったが、最後まで走りきったのは先週の福士選手の影響も多少あったかもしれない。
ところで余談だが、別大といえば毎回スタート直後に猛然とダッシュして先頭で競技場を出て行く、知る人ぞ知る某市民ランナーがいる。しかし、年々彼をテレビ画面から外す技術が向上しているように思える。中継カメラもその辺りを意識しているのだろうか?それでも毎年懲りずに続ける彼もある意味大したものですが…。私にはとても真似できません。