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大阪国際女子マラソン

自分の勝田マラソンと同日だったので当然生では見られず、1日半経ってようやく録画を見た。
当然結果や新聞記事などを見てしまっているので、福士選手のゴール前のシーンなども手に汗握るような状況ではなかったものの、リアルタイムで見ていたらショッキングだっただろう。

トラックやハーフで実績を持つ選手のマラソン初挑戦であそこまで撃沈するのは女子選手では珍しい。しかし男子選手ではよくあることで、しかも福士ほどの注目度もないので大抵は途中でリタイヤしてしまう。あの状態で完走したことはむしろ驚異的だ。まだ25歳なのだから、マラソンの厳しさを知って4~5回目の挑戦で日本記録に挑戦できるようになればいいと思う。福士にはマラソンは無理という意見もあるかもしれないが、3分20秒ペースをあれだけ楽なフォームで走れる選手は日本人では福士以外にいない。今回は準備不足でやむを得ないが、将来の可能性という点では決して低くなってはいないと思う。

これで3人目の代表が名古屋で決まる可能性が非常に高くなった。今回の日本人1位森本選手の2時間25分34秒より速く、かつ優勝なら決まりだろう。嶋原選手が日本人1位なら、優勝でなくても世界選手権の実績と合わせて選ばれる可能性もある。

高橋尚子選手は最近の状況から2時間21~22分で走れと言われれば厳しいだろうが、25分で勝負に勝てばよいというのなら30kmまで集団で自重し、得意のロングスパートがある。ただ、一気に16分10秒台に引き上げるようなかつてのキレを求めるのはちょっと無理があるかも。

もう一人の注目選手は坂本直子選手。長いブランクの後、昨年のベルリンで2時間28分台と復調の兆し。その後また故障してしまい、大阪は早い段階で回避したが、回復次第では高橋に引けをとらないスパート力を見せてくれるかもしれない。

その他の選手では、原選手は予定していたレースを体調不良で欠場ということで印象が悪い。強さを見せ付けないとたとえ日本人1位でも森本との比較で不利。大崎選手もスピードランナーとして期待されるが個人的にはマラソンはまだ早過ぎるのでは?と思う。弘山選手はよくここまで第一線を維持してきたと賞賛したいが、これだけのメンバー相手に勝つのはさすがに厳しい。

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