« 外壁・内装工事進む | メイン | 香川丸亀ハーフマラソン »

別大マラソン

初めてメジャーマラソンに出たのが1997年の別大マラソン。いつの間にかもう10年が経過してしまった。あの時は気温2度台、みぞれ混じりの冷たい雨だったが、今年は気温が14度近く、この時期にしてはむしろ暑いくらいの陽気。注目は福岡で失敗し、わずか2ヶ月で再挑戦してきた藤田と、千葉国際駅伝、ニューイヤー駅伝と絶好調を持続してきた佐藤。結果は藤田が38km付近で抜け出し、2時間10分23秒で優勝。佐藤は53秒遅れ、2時間11分16秒の平凡な記録に終わった。

藤田は福岡のあとは40km走を一度もやっていないというが、私の経験的にはポイント練習と位置づけた40km走の効果は2ヶ月くらい持続するので、福岡が最後の40km走と考えれば賢明かもしれない。ただ、私も99年12月の防府(自己ベスト2:25:37)から7週間後の東京国際に出たときはやはり最長でも35km走にとどめたが、東京国際では2:28:17に終わった。疲労は抜けていたが、東京では最後までスタミナがもたなかった。そのあたりが心配ではあったが、藤田は福岡で完全燃焼していない点で状況が少し違ったかもしれない。福岡では給水を確実に取ろうと無理な動きをしていたが、今回はその学習効果か、集団の後方でじっと待機していた。

佐藤はニューイヤー駅伝の調子が良過ぎた。1ヶ月前に15kmの距離をあの調子で走ってそのまま調子を持続しているとすれば、どこかに落とし穴があってもおかしくない。大阪国際女子マラソンで優勝した原選手も、1ヶ月前の実業団駅伝ではボロボロだったが、1ヶ月前ならその程度の調子でも十分なのだ。本人は自重していたつもりだろうが、やはり調子がいいと集団の前の方で無駄なペースの変動に過敏に反応してしまう。余裕がありすぎるのか、コースの最短距離をとろうとしばしば集団から横に外れてインコースを走っていたが、これは福岡の時の藤田にも見られた現象。物理的には合理的なのだが、環境が変化すると人間にはストレスになる。なるべく精神が定常的であった方が疲労しない。給水地点でチョロチョロ動くと消耗するのも同様。

藤田vs佐藤という観点では藤田の完勝だったが、藤田も30km以降はやや向い風とはいえ、15分48秒、15分51秒、ラストが7分00秒(15分56秒ペース)。他のレースのように強豪ひしめく中でも勝てた(日本人1位をとれた)かどうかはやや疑問が残る。福岡の時よりは確かに良かったが、2時間8分台を出せるような走りには見えない。福岡では2人が8分台で走っており、まだ東京とびわ湖が残っているので、優勝したからといって世界選手権有力候補とはまだ言えない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://net-rc.com/b/mt-tb.cgi/277

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)