全国都道府県対抗女子駅伝
京都が2時間17分03秒で3年連続11回目の優勝。岡山、兵庫が11秒差、更に12秒遅れて宮崎。特に最終区で京都、岡山、兵庫が全く並ぶというのはレース展開はなかなか面白い。だがトップと28秒差ながら一旦は先頭に並んだ兵庫のアンカー勝又は静岡出身。兵庫には高校(須磨学園)時代の3年間いただけであり、しかも昨年は静岡から出ているので何か違和感がある。
2時間17分というタイムは16年も前にマークされたタイムであり、そこから女子中長距離は飛躍的に伸びているはずなのだが、各チームともふるさと選手の使い方もまちまちだし、県をあげて最強チームをつくろうという雰囲気はもはやなく、選手の方も京都の早狩選手(19年連続出場)というように、地元に恩返しという気持ちを持ち続けている選手は例外的なので、大会のレベル的としてはそれほど上がっていない。
力が入らないのは、区間配分が問題なのだと思う。9区間中、大学生・実業団は最大4人使える。この4人で最大24km(全体の57%)も占めているのだから、中高生がどんなに頑張っても簡単にひっくり返されてしまう。特に9区の10kmは異常だ。他の8区間は平均約4kmなのに、この区間だけ突出している。そこで地元チームのエースとして走ってもらいたい選手が他チームで活躍しているのを目の当たりにすると、大会のステータスが落ちるのは当然かもしれない。
最長区間は最高でも他の区間の平均の2倍を上回らないように設定すると8.4kmが上限なので、8kmとする。中高生は1区間ずつ増やすと一般選手は2区間となり、最長でも合計14km。中学生3km×3人、高校生4人、一般2名ならばバランスが良くなる。中高生1区間の代わりにシニア区間というのを設定するのも往年の名選手が出てきたりして面白いかもしれないし、普段チームとなかなか共にしない一般選手の代わりにチームをまとめてくれる効果もある。