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ニューイヤー駅伝

今日から3日間は駅伝三昧。まず元日は男子の全日本実業団駅伝。
まず1区はビルドアップのように徐々にペースが上がり、抜け出したのはスズキのエース、マサシ。しかしエースが1区ではジリ貧となるのは目に見えている。日本人トップの松宮(コニカミノルタ)と35秒差しかつけられなかったのは本来の走りではなかったということだろう。

最長22kmの2区を制したのは秋葉(小森コーポレーション)。ほぼ独走状態で油谷(中国電力)、徳本(日清食品)、岩佐(大塚製薬)といった他チームのエースを30秒近く離した走りは将来が楽しみ。油谷もしばらく見ていなかったが全盛時と遜色ない走り。徳本はマラソン初挑戦らしいが、今日の調子云々ではなく、まだマラソンの走りにはほど遠いように見える。

3区は日清食品にゲディオンが登場。11.8kmを30分43秒。10km換算26分01秒はいくら何でもあり得ない。実際には11.8kmよりもかなり短いと思われる。日本人最高の岩井(旭化成)が32分22秒(10km換算27分25秒)であることからも明らか。距離計測がいい加減だとせっかくの好記録も興ざめ。この時点で日清食品が完全に独走となり、このまま逃切り濃厚と思われた。

要所の5区で日清食品は大島を起用したがこれが区間22位の大誤算。一方、逆転を狙う中国電力は佐藤が区間2位の坪田(コニカミノルタ)をも1分12秒も上回る激走で一気に逆転。日清食品の優勝はこの時点でリードしていなければ難しかった。それにしても佐藤は駅伝になると滅法強い。フォームがどうこうではなく、マラソン向きの身体ではないのかもしれない。

結局6区は他チームも駒の関係で圧倒的な力を持つ選手の起用はなく、中国電力との差は詰まらず、7区尾方が楽々逃げ切った。旭化成が2位に入り、一時の低迷をようやく脱しつつある。まだ小島兄弟に続くマラソンランナーは出てきていないが、近いうちにマラソンでも台頭してきそうだ。3位日清食品、4位コニカミノルタは順当としても、5位トヨタ紡織、6位大塚製薬、7位安川電機、8位日産自動車は大健闘。

しかし、これが実業団チームの真の実力を表しているわけではない。マラソンシーズンの合間に行なわれる大会という性格上、マラソンに力を入れていないチームが有利なのは否めない。2位に入った旭化成にしても、今はマラソンで世界を狙える選手がいないから駅伝に専念できるだけかもしれない。日清食品もマラソンで通用するランナーは諏訪しかいない。そういう意味では中国電力の強さは圧倒的だ。6位の大塚製薬も中国電力より小粒ながらスタンスは似ている。駅伝が最大のイベントの学生とは立場が違うということをもう少し認識しなければ男子マラソンの復活は遠い。

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