2007箱根駅伝往路(1)
細部を見ていくと展開はだいぶ違うが、大筋で結構予想が当たってしまった。大体予想というのは外れるものだが…
東海大の逃げ切りは難しいと予想していたが、1区はまさに東海大の思うつぼだった。まさか4分も離れるとは。たぶん監督・コーチからは「東海大は追うな。集団で行って六郷橋から勝負だ」などと指示が出ていたのだろうが、指示がなくても危険を察知して追わなければ。3位以下の超スローペースで助かったのは2位を守った東洋大とブレーキ寸前だった順大中村。
東海大佐藤は61分06秒で早大・渡辺の持つ区間記録を7秒更新。13km付近から痙攣しかかっていたというのにこのタイムとは恐ろしい。ちなみに過去に2位を1分以上離したケースをさかのぼってみると、ほとんどが戦前。今回の4分01秒より大きいのは戦後の混乱期の47年(4分27秒)、黎明期の第3回、22年(4分31秒)の2回のみ。
以下1区1分以上差リスト。
00年法政・徳本1分05秒
95年山学大・中村1分24秒
83年東洋大・佐藤1分03秒
77年日体大・石井1分22秒
75年筑波大・片山1分12秒
73年東洋大・松田1分31秒
66年国士大・井上1分21秒
51年中大・浅井1分54秒
49年明大・島村1分47秒
48年中大・浅倉2分25秒
47年早大・後藤4分27秒
43年立大・伊藤1分25秒
40年日大・郷野1分15秒
38年文理科大(現筑波大)・常松2分20秒
37年日大・村上2分35秒
35年早大・中村(清)1分43秒
33年早大・朝倉1分10秒
32年中大・佐藤1分21秒
29年東京高師(現筑波大)・横川2分11秒
27年明大・窪田1分54秒
26年東大農学実科(現東京農工大)・藤巻2分32秒
23年東京高師・畠山2分53秒
22年東京高師・畠山4分31秒
21年早大・河野(謙三)2分46秒
20年東京高師・山下3分00秒