2階型枠設置
2階部分の型枠が取り付けられ、ついに建物の全容が見えてきました。
1階を見てみると、今まで天井を支えていた支柱が取り払われ、梁をささえる数本のみとなり、すっきりしました。中央やや右寄りの3方を壁に囲まれた部分が階段になります。向かい合わせになった壁は、建物の強度を維持するための構造壁です。
その構造壁を拡大したものですが、ちょうど断面図のようになっていて、中央にコンクリート(厚さ180mm)、その外側を断熱材(厚さ各60mm)で覆っています。建物の外壁もこれと同じ構造になっていて、壁の外側と内側それぞれ断熱材を入れていることから、「外内断熱工法」と言われます。
足場より2階に上がってみます。ちょうどしばらく前の1階のような状態になっていました。壁の型枠が設置され、屋根にコンクリートを打つために張った鉄板をたくさんの支柱で支えています。ここはまだ入れないので窓の外から撮影しました。さすがに1階と比べると日当たりが良さそうです。
外からではわかりませんが、2階の壁にはまだコンクリートが打たれていません。左の写真でわかるように、型枠の中はまだ空洞になっていて鉄筋が見えます。
更に上に上がって屋根を上から見てみました。まだ配筋が始まったばかりです。屋根は陸屋根(ろくやね)と言われるタイプで、フラットです。屋上を造る場合は陸屋根にする必要があるのですが、屋上は設けません。このあたりは市街地に近いのですが、それほど高い建物もないので、もし屋上付きまたは3階建てだったらなかなか見晴らしがよさそうです。右の方に小高い丘のような「八幡(やはた)山」も見えます。
ちょうど構造壁の上にあたる部分だけ配筋されていますが、よく見ると傾いているように見えます。陸屋根の場合、全くフラットにすると水が溜まってしまうため、水勾配というわずかな勾配(1/50~1/100程度)を設けるようですので、その傾きかもしれません。
現場は年内は29日まで行なうということなので、何とか予定通り年内にはコンクリートが打ち終わりそうです。