第1回世界ロードランニング選手権
10月8日、ハンガリーのデブレツェンで開催。この大会は昨年まで行なわれていた世界ハーフマラソン選手権を改編。今年は20kmで行なわれるが、大会毎に距離や形式を変えてもいいらしい。駅伝形式も可とのこと。ちなみに2007年はイタリア、2008年はブラジル開催が決まっているが、いずれもハーフマラソンでの実施が決まっている。
女子20kmはオランダのキプラガトが63分21秒の世界新で優勝。2位には同じくラドクリフの持っていた世界記録63分26秒を上回る63分23秒を出したトメスク(ルーマニア)。3位はヤプトゥー(ケニア)が63分47秒。
レースは5kmを15分34秒(この時点で世界記録より27秒上回る)で通過した後、10kmを31分11秒(15分37秒)で通過。世界記録を49秒も上回っていた。15kmを47分10秒で通過したので、この5kmは15分59秒かかり、世界記録との差は34秒に縮まっていた。なおもペースダウンし、残り5kmを16分11秒かかりながら辛くも世界記録を5秒上回った。
日本人は福士が6位で65分32秒。先日の10000m30分台の疲れが残っていたか。中村友梨香(天満屋)が65分36秒で7位、木崎良子(仏教大)は67分52秒で19位、坂田昌美(京セラ)は68分13秒で20位。
団体(上位3人)ではケニアが3時間15分55秒、エチオピアが3時間18分50秒、日本が3時間19分00秒で第3位。
男子の方は、アテネ五輪10000m銅メダルのタデッセ(エリトリア)が56分01秒で優勝。5km14分05秒、10km27分55秒(13分50秒)、15km41分47秒(13分52秒)までは世界新を狙えるペースだったが、残り5kmで14分14秒かけてしまい、ゲブルセラシエの持つ55分48秒の世界記録には及ばなかった。
日本人は家谷(山陽特殊製鋼)の27位、59分56秒が最高。以下戸村(九電工)が32位で60分24秒、井幡(愛三工業)が35位、60分30秒、道方(JFE)が59位、62分29秒、下里(日産自動車)は65位、63分03秒といずれも不振に終わった。
チームではケニアが2時間51分18秒で1位、2位はエリトリアで2時間53分19秒、エチオピアが2時間54分17秒で3位。以下、カタール、ウガンダ、米、仏と続き、日本は3時間00分50秒で8位に終わった。一線級が出ていないとはいえ、大学生でもハーフ62分台で当たり前に走る時世に60分を切れないようでは、派遣する意味を問われてしまう。