ネアンデルタール人の結末に新説
約3万年前までに地上から姿を消したと考えられていたネアンデルタール人が2万8000~2万4000年前まで生存していたことを示す生活跡が、イベリア半島で発見された。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060914i503.htm
ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は、現生人類(ホモ・サピエンス)ではなく、別種の人類で約3万年前(書物によっては2万7千年前との記述もある)に絶滅したといわれる。人類の歴史から見れば、つい最近まで生き延びていたと言える。ホモ・サピエンスの登場により駆逐されてしまったと考えられていたが、この発見が正しければ、絶滅と考えられていた時期から更に6千年も生存していたことになる。これだけ長い期間になると、少なくとも同時期に同じ地域に共存していたのはもちろん、争いも少なく、何らかの交流があったと考えても不思議ではない。
「混血があった可能性もある」と考える専門家もいるようである。DNAレベルの研究でそれは否定されたというのが通説だが、もし混血があったとするならば、ネアンデルタール人の血は現在でも受け継がれている可能性があり、なかなかワクワクする話である。