« 観測史上最小の褐色矮星の連星発見 | メイン | 高校生の競技レベルが急低下 »

高校総体終了

男子
砲丸投は宮田(東京学館船橋)が16m69。今年から5.443kg→6kgに変わったのでレベル感が今一つピンと来ないのだが、全国大会前に16mを超えた選手がいないのだからまずまずの記録だろう。
ハンマー投で吉田(滋賀・八幡)が64m54の高校新で優勝。もっとも、今年から重さが6kgに変わっているため。従来は室伏が6.35kgの重さで73m52を投げている。
8種競技も塩塚(兵庫・高砂南)が5743点の高校新を出しているが、これも砲丸投の規格が変わっているため。

女子
100mで高橋(埼玉栄)が向風0.3mの中で高校記録に1/100秒と迫る11秒63で快勝、3連覇達成。脚の動きが米国の黒人選手に近く(キック時に膝を伸ばさず、軸足が重心の真下を通過する時に、既に反対脚が重心より手前に出る)、将来性ありと見る。
200mで中村宝子(浜松西)が23秒48(+0.6m)の驚異的高校新、ついでにジュニア新、日本歴代3位! 2位高橋は2冠ならずも23秒71で同じくジュニア新・高校新。
400mはランキング1位の田中(筑紫女学園)が54秒17の高校歴代8位に相当する記録で優勝。
1500mは小林(須磨学園)が他を寄せ付けず4分13秒43でまず1冠。終盤ペースが落ちたのはスタミナ切れだったのか、あるいは温存か。小林は3000mも9分01秒37で2冠達成。
110mHは寺田(恵庭西)が13秒54の大会新だったが、向風1.7mの中でのこの記録は高校記録13秒44以上の価値といってもよい。
400mRは埼玉栄が46秒30で5連覇。6位でも46秒78と驚異的。
1600mRは東大阪大敬愛が3分43秒27の高校新で優勝、2位熊本信愛3分44秒28も大会新。

こうして見ると女子の好記録はトラックばかりが目立つ。これについての所感は別トピックで。

その他の種目
男子
400mは勝俣(中京大中京)が47秒94、袴田(浜名)が48秒07で東海IHの1,2位がそのまま全国でも1,2位。しかし昨年は金丸という超高校級がいただけに、優勝が48秒チョイ切り、しかも47秒台が1人だけではいかにも寂しい。
1500mは58-2'01-3'04というハイペースで進み、クイラ(仙台育英)が3分46秒64で優勝。日本人は赤羽(鳥取中央育英)が3分49秒23で2位に入った。ハイペースでつぶれた選手も多かったが、8位で3分50秒00と全体的にレベルは高い。
5000mはジェル(仙台育英)が13分57秒21、2位ワウエル(青森山田)も13分台、ギタウ(世羅)、コスマスと続き、5位にやっと日本人で4位と5位の差は15秒弱。完全に別レースになってしまった。予選で有力選手が調整失敗なのか力を出せず敗退が目立った。
400mHは52秒01が最高とは、ちょっとレベルが低すぎないか。しかも2年生は1人のみと寂しい。110mHも14秒50と低調。
5000mWは小阪(石川・鶴来)の22分16秒75とこれも低調だが、暑すぎたのか。ちなみに大阪市の15時の気温は34.6度。トラック競技で最も長時間の運動なのだから、競技時刻にも配慮してあげてほしいものだ。
400mRは桐蔭学園が40秒92と今では突出したタイムとはいえないが、1年生、2年生が2人ずつのオーダーが目を引く。3位白川旭(41秒10)に至っては1年生3人、2年生1人と来年の激戦が予想される。
棒高跳は前年2位の笹瀬(浜松市立)が5m10で優勝。ちなみに笹瀬は今総体で準決勝に進出した浜松市立のマイルメンバーでもある。戦前の評判が高かった永田(大和南)は4m90で3位に終わった。我が後輩の横山(浜松北)は4m90の同記録ながら5位。
走幅跳は優勝が7m47と低調、三段跳も15m12で優勝、15m台が2人のみとこれも低調。走高跳優勝の2m06は寂しすぎる…。

女子
800mで久保(広島井口)が2分05秒52のまずまずのタイムで優勝。
400mHは田子(久喜)が59秒41で制したが、60秒を切ったのが1人とやや寂しい。
3000mWは中村が13分33秒37、大澤が13分38秒25で熊谷女がワンツー。
走幅跳は優勝が5m93と過去10年間で最低。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://net-rc.com/b/mt-tb.cgi/132

コメント

浜名高校の選手が2位でうれしいですが、確かに去年と比べると・・それだけ超高校級だったんですね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)