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観測史上最小の褐色矮星の連星発見

地球から400光年の位置に、木星質量の7倍と14倍に相当する褐色矮星の連星系が発見されたとのこと。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060804ik01.htm

よく木星は「太陽になりきれなかった星」と言われるが、本当に太陽になりきれなかったのは、木星の約13~80倍の質量を持つ「褐色矮星」。恒星は自らの重力で内部が高温化し、中心の温度が300万度以上に達すると核融合が起こるが、それには木星の80倍の質量が必要となる。ただし、ごく少量存在する重水素の核融合はそれより低い温度で起こるため、木星の13倍以上の質量があれば、重水素の核融合が始まり、一旦は恒星のように輝く。ところが重水素は量が少ないためすぐに燃え尽き、後は光は出さないものの余熱で表面温度800~2500度程度と木星よりははるかに高温となる。

褐色矮星は恒星の周りを回っていることもあり、惑星なのか、恒星のなりそこないなのかはっきりしないところがあったが、恒星が存在しない褐色矮星同士の連星が発見されるようになり、恒星の一種と捉えられるようになってきた。つまり、褐色矮星を回る「惑星」の存在も当然予想される。

今回の発見は、木星質量の7倍と14倍とのことだが、14倍の方はギリギリ核融合が起こり得るが、7倍の方は本当に褐色矮星なのか、褐色矮星であれば木星の7倍の質量しかないのになぜ重水素の核融合ができたのか。ナゾが残る。

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