寒波の原因
北半球の北米、欧州、東アジアなど猛烈な寒波に襲われています。日本でも記録的な寒さとは言いませんが12月15日頃から気温が低い日が多くなっています。
当初はエルニーニョによる暖冬予想だったはずですが、最近の報道によれば「北極振動」が寒波の原因だとか。一般的に北極の気圧が低いと暖冬に、気圧が高いと寒冬になるらしいです。
それとは別に海流の異常というのは考えられないでしょうか? 例えばメキシコ湾流は約1万2千年続いている間氷期の間でもしばしば停止あるいは活動が低下し、欧州や北米大陸の東海岸に豪雪など甚大な被害をもたらしていると聞きます。
中国東北部や朝鮮半島は記録的な寒波が続いていますが、日本ではそこまで極端な寒さではありません。これは黒潮と分かれた対馬海流が、何らかの影響で大陸側の支流が停滞してしまったためとは考えられないでしょうか? もしかすると黄海における夏場のエチゼンクラゲの異常繁殖とも何らかの因果関係があるのかも?
気流や上空の気温、気圧などは観測が進んでいますが、海流の観測はあまりなされていないような気がします。中期的(数十年単位)での気温の変化は海流の影響が大きいと思うので、もっと必要性が問われてもおかしくはありません。
別の原因としては太陽活動の低下でしょうか。これはもっと長期的(数百年~数千年)な気温の変化に関わることですが、昨年は太陽黒点がほとんど見られない(=太陽活動が弱い)1年でしたが、本来の太陽活動の周期(11年周期)から言えばとっくに活動が弱い時期は過ぎているはずなのに、ここ数年活動が停滞してまだ復調の兆しが見えません。
「CO2による温暖化」ばかりがクローズアップされてこうした気候の変動理由が見逃されているとしたら、あるいは寒波、寒冷化に対して楽観的になり過ぎているとしたら、それは問題と言えます。気候変動で死者などの被害が大きいのは温暖化よりむしろ寒冷化の方だからです。