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大田原マラソン(3)

10時40分スタート。前から3~4列目位に並んでいたが、周りに惑わされず、落ち着いて競技場を周回。アップも少なめだったので、競技場を出た後も余裕を持ってゆったりと走る。5kmまで距離表示が全くないので、自分の感覚だけで行くしかない。唯一頼りになるのが心拍計だが、接触が悪かったのか、190とか200とか異常な値を示している。走りながらストラップを一旦外し、再度装着。しばらくして正常に動作するようになったが、大体160台の後半だったので、このペースを巡航速度とした。

5kmの通過は19分14秒。このペース感覚で19分を切っていれば2時間40分切りにかなり期待が持てるところだが、19分14秒というのは少しがっかりした。このままではいけないと思い、まずは50mほど前に見える大集団を目指すことにした。もともと大集団とは徐々に差が詰まってきていたので、少しペースを上げるだけで割と簡単に、7km辺りのところで追いついた。

なぜ大集団ができているのかは想像がついていたが、やはり想像通りで女子トップのりかちゃんがその集団の中にいた。しばらくは集団の最後尾あたりで様子を伺い、10km地点でタイムを確認。38分30秒でこの5kmも19分16秒とペースは上がっていない。10km過ぎの直線道路で徐々に集団の前の方へ上がっていくものの、このままペースアップして集団を抜け出すだけの余裕もない。呼吸は苦しくないが、脚の動きが今一つ。時々持病のバランスの悪さが出て特に右脚の動きがおかしくなる。

15kmは57分38秒でやはりこの5kmも19分は切れず、19分08秒。2時間40分を切れないペースで安定してしまっている。しかも次の5kmはやや登りになる。大勢いた集団も徐々に脱落者が出て、だいぶ人数も減ってきており、ペースアップしようという人も現れない。たぶんこの集団は無理して女子トップに着いている選手が大半で、自分でペースを上げない限り2時間40分ペースに上げるのは無理だと思っていた。

20kmは1時間16分50秒でこの5kmも19分12秒。中間点では1時間20分45秒。20km手前から若干ペースが上がり気味だったこともあり、もはや集団ではなくなっていた。単独走に近い状態で後半を1時間19分そこそこで上がらないと2時間40分を切れないことになり、この時点で40分切りはほぼ絶望の状況になっていた。

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