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北京オリンピック(6)

忙しくてなかなか記事が進みませんが、今回は女子短距離。
当初からジャマイカvsアメリカの攻防と見られていましたが、ふたを開けてみればジャマイカは絶好調、アメリカは力を出し切れず、「国」対「国」という観点ではジャマイカの圧勝でした。

100mではフレーザーの10秒78(±0.0)を筆頭にシンプソン、スチュワートが同着銀。一方米国は3人が決勝に残ったものの10秒台も出せませんでした。200mはフェリックスが意地を見せるかと思われましたが、決勝で痛恨のスタート失敗で2位に終わり、またしても金はジャマイカのキャンベルに。100m、200mとも歴代上位は疑惑のジョイナー、マリオン・ジョーンズの記録であり、これを除けばかなりの好記録。

400mでもアメリカは本命リチャーズが3位に終り、昨年の世界選手権で優勝したオホルオグ(英)に優勝をさらわれ、2位にはジャマイカのウィリアムズ。優勝タイムは49秒62と低調でした。オホルオグは84年生れの24歳。次のロンドン五輪まで英国の期待を背負って頑張るのか。

100mHでは準決勝までは絶好調だったジョーンズ(米)が決勝も完全にリードしながら9台目で足を引っ掛けてバランスを崩して失速。転倒には至らなかったものの一気に遅れて7位に沈んでしまいました。しかし前評判には全く上がっていなかった同じ米国のハーパーが自己新記録で抜け出し金メダル。アメリカがこの種目では意地を見せました。

400mHは2007大阪で金銀のピットマン・ローリンソン(豪)とペチョンキナ(ロ)がともに欠場で混戦に。ハルキア(ギリシャ)の直前のドーピング発覚などもあり、全体のレベル低下かつ混戦状態に(おかげで日本の久保倉も準決勝進出のチャンスが巡ってきたという幸運もありますが)。そして決勝ではまたもジャマイカ。確かにウォーカーは今季世界最高を出してはいたものの、53秒48と圧倒的に強かったわけではありませんが、決勝は52秒64のオリンピック新。世界歴代でも4位の好記録でした。

男女ともジャマイカの調整ぶりは驚くばかりです。

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