« 箱根駅伝を見ながら | メイン | 26000mペース走 »

第84回箱根駅伝

今大会はある意味最も印象に残る大会となってしまった。大会史上最多の3校途中棄権。まず5区で順大が残り500mまで来ながら歩行すら困難な状態に。脱水症状と低血糖らしい。なお、順大は8区でも区間19位に3分以上遅れる大ブレーキを起こしている。

次に大東大が9区で残り約1.5kmの地点でこれまた脱水症状で走行不能に。大東大は8区まではシード権争いに踏みとどまっていた。そして10区では何と東海大が2kmあまりを残して棄権。カメラが捉えたのは既に大崎コーチに抱きかかえられた後だったのでニュースサイト等を見るまでわからなかったが、6km地点の蒲田の踏切で足をとられ、靱帯を痛めた後、必死にこらえて20km過ぎまで来たが、そこまでが限界だったようだ。3度ほど転倒したらしい。

最近の途中棄権は多くは疲労骨折など事故に近いものだったが、今回は脱水症状での棄権が2校も出て、選手のコンディション管理に問題があったと言われても弁解できない。順大は2年前も8区で脱水症状となり、あわや棄権、という状況になったのは記憶に新しいが、あれは教訓にならなかったのだろうか? ちなみに低血糖状態に「真水」は体液の濃度を更に薄めることになり、逆効果である。

東海大は不慮の事故で気の毒としかいいようがないが、それでも事実として同時3校棄権はあまりに後味が悪すぎる。加熱し過ぎで選手のコンディション管理がおろそかになっていたとすれば、箱根駅伝不要論が再燃し、開催自粛に追い詰められるという最悪のシナリオもあり得ない話ではない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://net-rc.com/b/mt-tb.cgi/437

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)