大阪世界選手権男女代表決まる
男子は内定済の奥谷の他、福岡で8分台の諏訪、アジア大会2位の大崎、福岡で日本人3位の尾方、びわ湖で日本人1位の久保田が選考された。別大優勝の藤田、東京で日本人1位の佐藤も候補に挙がっていたが、結果的には再挑戦で結果を出してもピーキングに問題ありと判断された。久保田は夏の北海道マラソン(2位)、今回のびわ湖ともに上手くピーキングし、しかも暑さに強いことが評価されたようだ。大崎、尾方は過去の実績も考慮されたとのこと。
女子は内定済の原の他、東京1位の土佐、名古屋1位の橋本と各大会1位が順当に選ばれ、アジア大会2位の嶋原、大阪2位で24分台の小崎が選考された。大阪3位で24分台の加納、北海道優勝の吉田も候補に挙がったが、両者とも経験が浅いことが今回の選考基準では不利に働いた。
今回の選考でポイントとなったのはピーキングの巧拙。今まで選考基準としてこの点に触れたことはあまりなかった。狙ったレースで結果を出すことが評価基準として盛り込まれた。また、過去のレースも単に実績を見るだけでなく、上手くピーキングできた選手をプラス評価している。したがって、新人選手の場合はあらかじめ決められた選考基準をクリアしない限りは難しかった。また、何人かの選手が再挑戦の意向を示した(高橋尚子も結局は再挑戦しなかったものの、一旦は再挑戦を表明した)が、最初のレースで失敗した時点でピーキングに難ありと判断されたわけで、これはいい傾向だと思う。