大阪世界選手権男女選考会終了
3月11日の名古屋国際女子マラソンをもって2007世界選手権大阪大会の男女マラソン選考会が終了。
地元開催というのに今一つ盛り上がりにかけるのは選考会の記録が芳しくなかったことも影響しているだろう。男女とも事前に決められた基準を満たして内定をもらったのはわずか一人ずつ。これほど気象条件に恵まれなかった選考会も珍しい。
男子は福岡もそう恵まれた条件とはいえなかったが、結果的にはかなりマシな方だった。東京は冷たい雨、びわ湖は季節外れの高温。別大はこの2大会に比べれば随分良い方だが、一発内定のある選考会ではない。女子は東京が11月とは思えない冷たい雨、名古屋は強風。大阪も風は吹いていたが、名古屋に比べればずっと良い。内定が出た男女1大会ずつ以外は、気象条件をどう考慮したらよいのか。
男子はびわ湖のタイムはいくらなんでも悪すぎる。また日本人1位といっても優勝争いに全く絡めなかったということで印象が悪い。東京の佐藤は天候を割り引けば2時間10分前後の価値はあるが、再挑戦というのが引っかかる。福岡で8分台の諏訪は当確として、その次は別大優勝の藤田だろうか。これも再挑戦というのは気になるが、優勝は大きい。東京の佐藤を選考するとすれば、5人目は福岡で藤田、佐藤に勝っている尾方だろうか。アジア大会2位の大崎は優勝タイムとの差が大きすぎる。
女子は26分台で東京優勝の土佐は問題ないとして、名古屋で28分台ではあるが弘山を破って優勝した橋本も選ばれるだろう。あとは大阪で2番手、24分台の小崎も入ってくるとして5人目が問題。個人的には他の大会で仮に条件に恵まれたとしても、大阪で24分台で走った加納には及ばないと思うのだが、選考委員の評価はどうだろうか。
いずれにしても基準をクリアできずに選考に苦労するという状況は、誰も想定していなかったのではないだろうか。