ネアンデルタール人とホモサピエンス混血の可能性
1950年代にルーマニアで発掘された人類化石がホモサピエンスとネアンデルタール人の両方の特徴を備え、混血の可能性があると米国などの研究チームが米科学アカデミー紀要電子版に発表。
ホモサピエンスの祖先は、ネアンデルタール人の祖先と約60万年前に分岐しており、混血は不可能か、できたとしても子孫は残せないのではないかと言われてきた。今回の化石も、1代目なのかそれ以降なのかはわからない。はっきりしているのは、今回の発表が正しければ、一定期間、一定地域でホモサピエンスとネアンデルタール人の交流があったのは間違いないこと。
しかし残念ながら現代人にネアンデルタール人のDNAが引き継がれていないことから、混血の種はいずれ絶滅したということはほぼ間違いない。やはり分岐してから年月が経ちすぎてしまったのだろうか。もっと早い段階で交流していれば、人類の歴史は大きく変わっていたに違いない。