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冥王星、惑星から陥落

帰省で3日間家を空けている間に惑星の定義が確定してしまった。結局、当初案は反対意見の嵐で全く採用されず、天文に詳しい人ならば極めて合理的な結末「冥王星は惑星から除外する」ことになった。

新たな惑星の定義として「1.恒星の周りを回る」「2.重力平衡のためほぼ球形」「3.軌道近くで圧倒的な質量により他の天体を撒き散らして(あるいは合体して)残った」ことが条件とされた。冥王星は、海王星や最近発見されたエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)と軌道が近く、それら近傍の天体の中で他の天体を撒き散らすほど圧倒的な質量を持っていないことにより、3つ目の条件を満たすことができない。

今回驚いたのは、結論ではなく、マスコミの騒ぎぶり。確かに教科書をつくっている出版社とか困惑しているだろうなとは思うが、一般の人から見てそんなに大事件でもないだろうに。冥王星が消えてしまうと誤解する人が出そうな気がする。天文に詳しくはないが少し前(当初案が公開された頃)から関心を持った人は「セレス」とか「カロン」とか「2003UB313(愛称ゼナ)」など訳のわからん「惑星」が突然現れたと思ったら今度は馴染みの冥王星が「降格」だの、かなり混乱しているのではないか。

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