月は誕生直後2つあったという説
太古、地球に火星サイズの惑星が衝突し、巻き上げられた破片が集まって月が誕生したというのは、ジャイアント・インパクト説として定説になっていますが、その時、実は一旦2つの天体が形成され、その後数千万年してからその2つが合体して現在の月になったという説が現れました。
http://www.astroarts.co.jp/news/2011/08/05two_moons/index-j.shtml
月は重心が中心からずれた所にあったり、地球から見た表側と裏側では地殻の厚さや成分が異なることは、まだはっきりとした理由がわかっていませんが、この説が正しければこの点も説明がつくかもしれません。
コンピュータによるシミュレーションの図によれば、もう一つの月は直径が1/3~1/4程度で、当初は月と同一軌道上のラグランジュ点(60度離れた位置)を周回していたようです。もし現在も当初の状態が続いていたとすれば、月の出の後4時間くらい後に、月を追うように第2の月が地平上に現れ(順序は逆かもしれませんが)、空には8時間位月と第2の月が両方見られるという光景になりそうです。形はほぼ同じ(月が満月なら第2の月も満月)ですが、大きさは1/3程度のミニチュア月ということになります。