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新東名マラソン(1)

「ふじのくに新東名マラソン」に出場しました。
前日の大雨よりはマシとはいえ、11月も下旬になって25度の夏日というのは条件としてはかなり堪えそうです。

スタートは9時30分。この時はまだ曇っていて気温も推定20度とそれほど暑さを感じるほどではありませんが、スタート前にジャージを脱いでいても身体が冷えることはない暖かさ。前列に並ぶ陸連登録者は意外に少なく、ロスタイムはほとんどなし。
スタートから5㎞まではほぼ下りで、約40m下ります。アップをほとんどやらなかったので、抑え目に入って5㎞は19分33秒の通過。

5㎞過ぎは一転して上りで、10㎞までに80m上るのですが、この上りが曲者で、結構脚を使います。また、1㎞毎の表示がないのでペースが落ちているのに気付かず、5㎞~10㎞は20分27秒かかっていて、10㎞を40分00秒で通過。

10㎞過ぎも12㎞までは約10mの上りで、やっと上りが終わります。この後はまた一転して下り続きで15㎞までの3㎞で60m下ります。この傾斜2%は新東名の最大勾配だそうです。下りで周囲の選手がペースアップし、それに合わせて着いていきましたが、13㎞辺りで既に脚に疲労感がありました。

5㎞地点から7㎞にわたる高低差90mの上りに加え、後から思うと高速道路特有の路面の固さと、道路のバンク(傾斜)も影響していたと思います。それに沿道の声援がない違和感とあまり変わり映えしない景色。給水が5㎞毎で、通常ある2.5㎞毎のスポンジポイントで身体を冷やせないのも結構効いてきます。

それでも下り基調ということもあり15㎞は59分00秒でこの5㎞は19分00秒。15㎞の手前から日が射してきて、この後暑くなるな、と思い、4人で形成していた集団からは少し距離を置きました。

17㎞まで更に30m下り、この後3㎞ほどはほぼ平坦な区間。このコースで平坦といえるのはここと折り返し後の22~25㎞だけです。17㎞辺りで一旦先行した選手を1人抜き、その前も少し間が狭まっているようです。やはり日が射してから自重したのは正解でした。20㎞は1時間18分32秒でこの5㎞は19分32秒。この時点では2時間45分前後は狙えるペース。

20㎞を過ぎるとまた上りですが、1㎞行くと折り返しで、20mほどしか上らないので、ここはさほど影響なし。折り返してくるランナーを数えていくと、順位は20位のようでした。前3~4人はかなり先行していましたが、10位以降あたりはまだ射程圏内といったところ。折り返すと22㎞まで20m下った後、25㎞まではほぼ平坦。ここでも先行するランナーとの距離がどんどん縮まってきます。しかし自分も少しずつ脚に来ているのは事実で、25㎞までの5㎞は19分47秒かかり、1時間38分19秒で通過。

25㎞辺りから向い風がきつくなってきて、吹き降ろしの風で気温も上がり、30kmまで90m上るという最大の難所。上りはともかく、向い風は堪えました。自覚できるほどペースは落ち、この5㎞は21分21秒かけてしまい、1時間59分40秒で通過。それでも前方からはボロボロと上位の選手が落ちてくるし、後ろから迫ってくる気配も全くなく、この辺を走っている選手の中では一番体力が残っていたということでしょう。順位は12~13番手に上がっていたと思います。

しかし、折り返し点あたりから時々ふくらはぎの痙攣の予兆がありました。これまでの給水はすべて水(スポーツドリンクもあったのかもしれませんが見分けがつかない)で、31㎞付近にある給食所(果物などが置いてある)で梅干しを見つけて取ろうとした時です。一旦止まろうとしたのですが止まりきれずに転倒!
勢いがついていたのでゴロゴロと転がる感じで行き過ぎ、いったん戻って梅干しを取って再び走り始めましたが、10秒近くロスしてしまいました。

幸い打撲やすり傷などはなかったので気を取り直してリスタート。次の5㎞は60m下るので向い風の抵抗と相殺されて少しリズムを取り戻しました。35㎞は2時間19分51秒でラップは20分11秒に戻しました。ここで順位は10位以内に入ってきました。

35㎞過ぎは37㎞までは下りで約30m下るのですが、その後は緩い上り坂。40㎞までに約20m上りますが、残り5㎞の時点で脚の残り具合と体力の消耗度合からしてスタミナ切れはほぼないだろうと思いましたが、痙攣が怖かったので37㎞の給食所でも梅干しを1個取りました。梅干しを2回取ったのは正解で、結局その後ふくらはぎに痙攣の兆候は出ませんでした。この5㎞は結構頑張って20分10秒とペースを維持し、40㎞を2時間40分01秒で通過。

しかし残りの2㎞が最後の難関で30mの上り。気温もかなり上がっていてさすがに脚も限界近くになってきました。ペースダウンしている感覚はなかったのですが、最後の2.195㎞は9分21秒かかって2時間49分22秒でゴール。残り1.5㎞付近で1人抜いて最終的に順位は6位まで上がっていました。

大会パンフレットには高低図がないし、プログラムもないという珍しい大会で高低差の情報を今一つ把握していなかった反省点もありますが、とにかく平坦な区間がなく、加えて高速道路特有の固い走路、カーブでの道路の傾斜、季節外れの高温(しかも日陰なし)と後半の向い風、沿道の声援なしといった様々な要因が重なり、タイム的には不満は残ります。しかし、悪条件の中で周囲が相次いで失速する中、ペースダウンを最小限に抑えてしっかり粘れたので、もっと涼しく平坦なコースなら2時間45分は行けそうだという感覚はありました。

路面の固さは結構身体への負担が大きく、ゴールしてしばらくすると最近鳴りを潜めていた腰痛が出てきました。今後新東名が開通してしまうのでここでのレースは今回が最初で最後ですが、高速道路でのフルマラソンは身体への負担を考えると控えた方がよさそうです。

5k 0.19.33 (19.33) 下り -40m
10k 0.40.00 (20.27) 上り +80m
15k 0.59.00 (19.00) 12kから下り -50m
20k 1.18.32 (19.32) 下り基調 -30m
25k 1.38.19 (19.47) ほぼ高低差なし
30k 1.59.40 (21.21) 上り +90m 向い風
35k 2.19.51 (20.11) 下り -60m
40k 2.40.01 (20.10) 37kから上り -20m
GOAL 2.49.22 ( 9.21) 上り +30m

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コメント

静岡新聞に名前が出ていましたね。入賞おめでとうございます。

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