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ネットブック

俗に言う5万円パソコン。先週購入しました。子供に(ちょっと早いですが)クリスマスプレゼントでiPod Touchを買うことになっていたのですが、iPodというのはPCがないと何の役にも立たないわけです。かと言って自分のPCはあまり触られたくないし、家の中で持ち運びできるPCがあると何かと便利なのでネットブックを1台買うことに。

機種はいろいろ検討した挙句、エプソンダイレクトのEndeavor Na01 miniにしました。46,800円(通販なので送料が2,625円かかりますが)と安い割に、ネットブックとしては大型の10.2インチ液晶、キーボードのピッチが17.5mmと広め、160GBのハードディスクとネットブックの中では高スペック。重量は1270gとやや重いのですが、ACアダプタが約200gと軽い(他機種は300g以上が多い)ので、トータルの重さではそれほど変わらないと思います。

ただ通販専用なので、店頭で触れないのが心配でした。実際に届いてから数日使った感じでは、キーボードは一般的な19mmピッチよりはさすがに狭いですが、慣れればちゃんとタッチタイプできます(昔ThinkPadとかLet's NoteといったB5ノートを使っていた経験もあるので個人的には全く問題なし)。ポインティングデバイスもネットブックにしてはまずまずではないでしょうか。ただしクリックボタンの感触がパコパコして安っぽいのは少し不満です。

バッテリーの持ち時間は、大体2時間半ですが、雑誌の比較等を見ると、10.2インチ液晶のクラスでは比較的長い部類のようです。CPUはAtomのN270ということで一般のノートPCよりは処理速度は劣るのですが、OSがWindows XP(SP3)なので、意外とサクサク動きます。起動も割と早いです。メモリは1GBですが、XPなら十分だと思います(自分のメインPCは768KBだし…)。

Officeソフトはプリインストールではありませんので、別途インストールする必要がありますが、口コミ情報などを見るとOffice2007では重く感じるかもしれません。私はOfficeXP(Word,Excel2002)のライセンスを持っているのでインストールしてみたら、特に重いと感じることはありませんでした。多量のデータファイルを読み込んだわけではありませんが。ライセンスを持っていなければ、とりあえずフリーのOpenOffice.Org(OOo)を使ってみるのもいいかもしれません。ちなみにOOoは最新の3.0ではVBAにも一部対応したようです(もちろん完全互換ではありませんが)。

ソフトをインストールするのに不可欠なCD(DVD)ドライブは付いていません。2台目のPCであればメインPCとLANで接続し、メインPCのCDドライブを共有化すれば面倒ではありますがなくても何とかなります。私の場合はたまたまDVDマルチドライブを持っていたので追加の出費はなくて済みました。

アプリケーションを使う上で、1024×600ドットという縦方向に短い画面は時々困ることがあります。OKなどのボタンが画面より下に隠れてしまうことがあるためです。ここだけ我慢すれば、5万円以下でも結構満足のいく性能だと思います。というか5万円以下でここまでできるんだから普通のノートPCの値段ももっと下げられるんじゃない?と思ってしまいます。実際、ネットブックの影響でノートPCの店頭価格も急落しているようです。

でもノートPCの値段が高いのはOSの値段とプリインストールされたOfficeソフトの値段が高すぎるというのが最大の要因だと思います。マイクロソフトは、画面の小さい機種に限定し、Windows XPを安く提供しているそうで、ネットブックの画面がフルXGAでないのはOSを安く調達するためのようです。Officeソフトもプリインストールをやめれば本体は安くなるし、その分みんながOOoなどを使うようになれば何も高いOfficeソフトを買う必要はなくなるわけです。

話がだいぶそれてしまいました。

Windows XP sp3

導入の催促をずっと無視し続けていましたが、メッセージが鬱陶しくなってきたのでついにsp3をインストール。
ところが導入後に再起動すると、dllの中に何かがみつかりません…というような意味不明のエラーが2つ。もう一度再起動してみてもやはり同じ。

いくつかアプリを起動しても特に動かないとかいうことはないのですが、気味が悪いので復元ポイントを使って導入前のsp2に戻しました。復元後はエラーは出ません。XPはWindowsにしては珍しく安定しているし、Vistaより軽量で今のPC(2004年8月購入)でもサクサク動くのでまだ現役で使いたいのですが、sp3にしたとたんエラーが出るようではマイクロソフトはやはり信用できません。当面sp3は無視を続けます。

Firefox2.0リリース

いつの間にかFirefoxの新バージョンが公開されていました。
http://www.mozilla-japan.org/

操作性で変わったところは、タブ1つ1つに「×(閉じる)」ボタンが付いたこと。これについては、もともとショートカット「Ctrl+W」を使っていたので、特に便利になった気はしないかも。でも時々は遠くにある閉じるボタンで閉じることもあるから、ないよりあった方がいいかな。

次に、せっかくタブブラウザなのに、リンク先が新しいウインドウで開いてしまうのを同一ウインドウの新タブで開けるようになった。しかしこれを実現するアドオンを入れていたので、これもあまり影響なし。ただし、一旦閉じたウインドウを再度開けるようになったのは良い。よく間違って閉じてしまうことがあるので。しかもタブバーを右クリックで簡単にできるのは便利。

初めてのDOS/V機

2台目のPCを買ったのは1994年8月。今は死語となっているDOS/Vマシンが台頭してきた頃だ。当時まだNECの98マシンがまだ優勢ではあったが、とにかく軽くて持ち運びが楽なPC がほしくて、IBMのThinkPad230Csを選んだ。

スペックは、CPUが80486SXの33MHz、メモリは4MB(増設後12MB)、HDが260MB。ディスプレイはSTNカラー液晶のSVGA、3.5インチFDDは外付、A5ファイルサイズの重量1.7kg。OSはPC-DOS6.2で、そこからWindows3.1を起動できた。つまり当時はまだベースはDOSだった。相変わらずコンベンショナルメモリには気を遣わなくてはいけなかったが、逆にレジストリをいじることもなかったので、メモリ不足でアプリケーションが起動できないことはあったが、フリーズすることはあまりなかった。Windowsを使うのは、主にワープロ「OASYS/Win」を使うとき。職場ではワープロ専用機OASYSが標準文書だったため、文書はOASYS形式で作らざるを得なかったためだ。

その他は、まだDOSのソフトでも用が足りていたが、しばらくしてパソコン通信「Nifty-Serve」を始めた頃から次第にWindowsを使うことが多くなってきた。モデムを買ったときに付いていた通信ソフト「秀Term」がWindows用だったためだ。そうなるとレス書きもWindowsでやりたくなるので「秀丸エディタ」を使うようになった。後に出たNifty専用の統合通信ソフト「Nifterm」は秀逸で、もうWindowsは手離せなくなってしまった。

決定的だったのは95年頃から始めたインターネットか。当時Mosaicというブラウザしかなかったが、DOS用は存在しなかったため、Windowsを使わざるを得なかった。しかし、所詮DOSの延長上にあったWindows3.1ではインターネットにはついていけず、95年11月にあの社会現象にまでなったWindows95が登場した。ブラウザもNetscapeNavigatorが登場してインターネット環境は大きく変わった。ThinkPad230CsのスペックではWindows95は載せるのは困難であり、結局2年4ヶ月の短命に終わってしまった。しかしこの間、ホームページを開設し、HTMLやJavaScriptを覚えたり、ネットを通じてランニング仲間が増えるなど、大きな変化のあった期間だった。

初めてのPC

初めて自分でPCを買ったのは、1989年1月。当時修士1年で、論文が手書きからワープロ書きが主流になりつつある時期。買ったのはエプソンのPC286VE。当時、エプソンはNECのPC9801シリーズの唯一の互換機メーカー。CPUはインテルの16ビット最後のCPU、i80286の12MHz。メインメモリは640KB(MBではない)。当時としては最高レベルの性能だった。FDは5インチのドライブ2基を搭載。HDは標準では付いていない。後で40MB(GBではない)のHDを外付けした。総額はPCとプリンタで約40万円。HDは7万円ほどした。今と比べると非常に高価だが、今のPCをはじめ情報機器を取り扱う上でのベースとなっているので、高い買い物とは思っていない。

エプソンのPCがPC9801シリーズと違うのは、OSが内蔵されていないこと。9801はROM-BASICというOSをROMに持っていたが、すでにROM-BASICは過去の遺物となっており、OSはフロッピーディスクで供給されていた。使えたOSはN88BASICとMS-DOS。まだゲームもN88BASICが多かった。MS-DOSは一太郎やロータス123などのビジネスソフトには、なんとMS-DOS2.11そのものが付帯していた。MS-DOS3.1や3.3は単体で販売されていた。BASICの書き方やDOSのコマンド、バッチファイルの作り方、config.sysを書き替えて環境を変えたり、ということはこの頃に覚えた。今となってはほとんど無駄な知識となっているが・・・。

当時論文書きやプログラミングを通じてタッチタイプをマスターしたおかげで、今でもキーボードを直接見ることは少ない。しかし、当時は今とショートカットキーの使い方が違っていた。「Ctrl+E,S,X,D」はダイヤモンドカーソルと言って、カーソルキーに手を伸ばさなくてもカーソルを移動できたし、「Ctrl+M」はリターンキー、「Ctrl+H」はBSキーの代わりになったので、ほとんどホームポジションから手を離す必要がなかった。

FEP(フロントエンドプロセッサ:日本語変換ソフト。現在はIME:インプットメソッドエディタと呼ぶ)は一太郎Ver3に付いているATOK6を主に使っていた。おかげで今でもいわゆる「指がATOK」で、今でもMSIMEのキー入力をATOK式にして使っている。N88BASICではATOKが使えないので苦労した。単漢字変換や最悪の場合コード入力をする機会もあった。BASICはその後、DOS上で動くQuickBasic(VisualBasicの前身)が出たのでその苦労もなくなった。

プリンタは、当時はインクジェットやレーザーはなく、熱転写かドットインパクト方式しかなかった。買ったのはドットインパクトで、現在は複写用紙に印字するための業務用プリンタとして辛うじて見ることができるが、ピー、ガガガと激しい音のするプリンタだ。

結局最初のPCはその後約5年間使うこととなる。