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2008年09月29日

ベルリンマラソンで世界新!

マラソンの世界記録保持者のハイレ・ゲブルセラシエがベルリンマラソンでついに2時間04分を突破する2時間03分59秒をマークしました。スプリット・ラップは、

5 km 0:14:35 (14:35)
10 km 0:29:13 (14:38)
15 km 0:44:03 (14:50)
20 km 0:58:50 (14:47)
Half 1:02:05
25 km 1:13:41 (14:51)
30 km 1:28:27 (14:46)
35 km 1:43:05 (14:38)
40 km 1:57:34 (14:29)
Goal 2:03:59 (06:25)

最も悪い5kmでも14分51秒。最速は35~40kmというのもすごいですが、そのラップはなんと14分29秒。30~40kmの10kmでも29分07秒で走っています。10~30kmの中だるみ(といっても平均14分48秒ですが…)がなければ2時間03分30秒前後でしょうか。ゲブルセラシエの走力からして2時間03分台は決して驚くべきタイムではないのですが、いざ目の前にして見てみるとやはり驚異的です。

女子でも好記録が出ています。ミキテンコ(ドイツ)
5 km 0:16:40 (16:40)
10 km 0:33:11 (16:31)
15 km 0:49:47 (16:36)
20 km 1:06:28 (16:41)
Half 1:10:05
25 km 1:23:08 (16:40)
30 km 1:39:36 (16:28)
35 km 1:56:05 (16:21)
40 km 2:12:22 (16:17)
Goal 2:19:19 (06:57)

25kmまではイーブンペースですが、そこからじわじわとペースアップし、35~40kmは16分17秒まで上げています。さらにラスト2.195kmは6分57秒。これは5km換算で15分50秒のペースです。前半もう少し速く推移していれば18分台中盤は出た可能性があります。

400km突破

今月はあと2日を残して402kmと昨年12月以来の400km突破となりました。長距離ランナーの中には1年365日、1日も休まずに走る人もいるようですが、実は私は割と完全休養は多い方です。高校の頃から休養もトレーニングのうちと教えられてきたもので・・・、というのもありますが、社会人になってからは朝走らないときに夜、急に飲みに行ったりで途切れることが多いです。最近は故障によることも増えました。

昨年12月は403km走ったのですが、走行距離ゼロの日が6日もありました。8月も385km走っているのですがやはり走行距離ゼロの日が4日ありました。しかし今月は珍しく毎日走っています。8月26日からスタートしているので、私にしては珍しく34日も連続して走ったことになります。

これはある仕事上の特殊事情で今月に入ってほとんど飲みに行く時間がとれないという事情(ある意味幸運?)もありました。もっとも、私にとっては連続xx日というのは全く意味を持たないし、連続日数にこだわる気持ちもありません。400kmという数字も別にこだわったわけではなく、毎日練習日誌をつけていて今日たまたま足してみたら400kmを超えていただけの話です。最近ちょっと故障の前兆かもしれない痛みが出てきているので、常に休む勇気は持ち合わせていたいものです。

2008年09月28日

静岡県市町村対抗駅伝静岡市AB予選

静岡市Aチーム・Bチームの代表を決める選考会(3600m)を走ってきました。
結果は・・・予想以上にボロボロの走りでした。

アップの時から異常に身体がだるかったので、アップを長めにし、ようやくだるさが抜けたところで今度はなぜか突然の腰痛。腰痛なんてここしばらくなかったので、全く想定外。流しができません。仕方がないのでしばらくジョギングしていたらなんとか痛みは治りました。座ると再発するので、とにかく歩いたりジョグしたりしていました。

AB両チームの正選手と補欠を決めるので4名が選出されるのですが、出場は5名。といっても我々の世代では名の知れた人ばかり。1周目は78秒でしたが、いきなり置いていかれました。800mを通過しようとしたら、前を走っていた1名が突然リタイヤ。故障持ちだったそうです。ここで補欠以上が決まってしまったせいか、やや緊張感を欠き、1000mを3分18秒で通過した後はズルズルとペースダウン。

2000m手前で1名を捉え、一旦は前に出たのですが持続できず。再び前をゆずって2000mを6分45秒で通過。この後、また悪い癖で右脚が動かなくなって更に失速。3番手もかなりペースダウンしているのに更に20m以上開けられる始末。3000mは時計を押し損ねましたがたぶん10分21秒前後。3分36秒もかけてしまいました。

3番手との差が徐々に詰まってきたので、3200m手前で切り替え、一気に前に出ました。3200mを11分02秒で通過した後、更にペースアップし、ラスト1周は71秒でカバーし、12分13秒の3番手でゴール。残りの距離が少なくなって切り替えるとちゃんと走れるのは不思議です。実は2番手の選手も終盤かなり失速していたのですが、5~6秒及びませんでした。

昨年は冷たい雨という悪いコンディションの中で12分12秒だったので、更にスピードがなくなっているのを痛感しました。マラソン練習の過程であり、代表選手を狙っているわけではありませんが、この距離なら少なくとも3分20秒ペースは維持できなければいけません。

今日は練習の一環ということで、終わった後は10kmほどジョグ。アップも長めだったのでトータル約20km走れました。しかし先週火曜日の右膝痛といい今日の腰痛といい、疲労がたまっているようなので、むきになって距離を踏むことのないよう気をつけたいところです。

来週はスケジュール的には30km以上のペース走ですが、県高校新人戦の役員の仕事があるので、30km走よりもややペースを上げて16km位を走ろうと思います。

2008年09月27日

トラック練習したが…

実は明日、市町村対抗駅伝の(旧)静岡市選考会があります。距離は3600mで行います。正直言って、大田原マラソンの2週間後だし、今秋はトラックはあまり考えていないので、とりあえず出るだけです。旧静岡市は2チーム編成なのですが、万が一間違って2位以内で正選手に入ってしまったとしても辞退したいくらいです。

そうは言ってもダラダラと走っても練習にもならないので、一応ペース感とスパイクの感覚だけつかんでおこうとトラックで1000mを走りました。まず走る前の流しの段階でまったく速い動きに適応できていないのがわかりました。身体がガチガチです。そして1000mを走ってみると、78-79-38の3分15秒でしたが、余裕はないし、とにかく脚が動きませんでした。

トレッドミルで時々速めのペース走をやっているとはいえ、最高でも3分49秒ペースだったので、さすがに動きが違います。とりあえず3分15秒ペースだと速すぎるということと、スパイクはやめたほうがいいというのが分かっただけでも、やった意味はありました。

2008年09月24日

右膝の違和感

月曜日の夜、帰宅時に家まであとわずかというところで右膝に痛みを感じました。そして火曜日の休日、アップダウンのあるコースを18km位走るつもりで家を出たのですが、2kmもいかないうちにまたも右膝に痛みが…。膝の内側でほぼ間違いなく半月板起源の痛みです。その後は1~2分走っては痛みが出て歩き、また走っては歩き、とだましだまし走っていたら途中からなぜか痛まなくなり、結局ペースは遅いものの12kmほど走れました。

今日も不安ながら朝、通勤ランをしましたが、とりあえず痛みはなし。帰宅時はちょっとスピードを上げてみましたが大丈夫でした。特にこれといって薬を飲んだり治療をしたわけではないので、単なるオーバーワークによる炎症だったのかもしれません。昨年も2~3日だけ痛んだことが2度ありましたが、大事には至っていません。しばらくはあまり無理しない程度で様子見とします。

2008年09月21日

雨の中16.5km

そろそろ走りに行こうかなと思った途端、雨が結構強く降りだしました。少し躊躇しましたが、35km近くトレッドミルで走った翌日もトレッドミルというのは避けたかったので、雨の中、走りに行きました。気温は23℃位でまだ濡れても寒いわけではなく、走り始めてしまえばどうってことはないのですが。

走り始めは小降りになっていましたが、途中激しく降った時間帯もありました。それが結構気持ちよかったりするのですが、シューズやソックスが水を吸って重くなり、疲労している身には意外に堪えます。16.5kmほど走りましたが、やはり昨日の疲労は1日ではとても抜けません。

2008年09月20日

トレッドミル31km(130分)

ほぼ2週間ごとに行っているトレッドミルのロング走。今日も予定通り行いました。2kmをビルドアップでウォーミングアップした後、14.0km/hからスタート。いつも通り5km毎に0.1km/hずつ上げていき、前回より1km伸ばして31kmで終了。最後は14.6km/hでした。所要時間2時間10分27秒。終わった後のクールダウンもいきなりスピードダウンせず、100m毎に0.2km/hずつ落としていくので、しばらくはそこそこ速いです。クールダウン1.8kmでトータル34.8km、2時間28分走りました。

今日は室温が結構低く、最終的に19.5℃まで下がったので身体的には割と楽だったと思います。平均速度14.26km/h(前回は14.15km/h)でも平均心拍数は150.3(前回は151.6)と低下しました。汗のかき方も少なかったし、終わった後の体重も46.3kgと46kgを割るようなことはありませんでした。たかだか2℃位でも随分違います。走行中の補給はウーロン茶500mlとゼリー1パック。e3グリップもずっと握ったままでした。

今日は10km前後でややバランスが悪くなったところと、残り10kmを切ったところでややきつくなったものの、しばらくして持ち直しました。しかし残り3kmからややガス欠気味で少し辛くなりました。補給頻度を上げて何とか乗り切りましたが、やはり14.5km/hあたりになるとそろそろ限界に近いかもしれません。最終的には14.5km/hで35kmまで行ければ2時間35~36分が出るのでは、と思います。

それにしても、さすがにトータル35km近く走るとかなりの疲労感があります。

2008年09月18日

準惑星「ハウメア」

ラグビーボールのような形状で知られる太陽系外縁天体(136108)2003 EL61が、「ハウメア(Haumea)」と命名された。これは国際天文学連合(IAU)の承認によるもので、あわせて準惑星および冥王星型天体としての分類と、2つの衛星の名前も承認された。【2008年9月18日 IAU】

詳しくは以下。
http://www.astroarts.co.jp/news/2008/09/18haumea/index-j.shtml

7月には2005FY9が4番目の準惑星「マケマケ」と命名されたばかりですが、この「ハウメア」が5番目の準惑星となります。ハウメアの特徴は何と言ってもその形状。よくラグビーボール状と言われますが、ラグビーボールだと北極方向に尖った形状になりますが、実際には極方向につぶれ、赤道方向に伸びた形状です。円盤投の円盤状といった方が近いです。

1日がわずか4時間という地球の6倍もの高速の自転による赤道方向の遠心力がこの形状の要因ということですが、地球もかつては1日が8時間位だったようなので、その頃はもっとひしゃげた形だったのでしょうか?

2008年09月17日

系外惑星を直接観測か?

太陽系から約500光年の距離にある恒星を撮影したところ、近くを惑星質量の天体が写っているのを確認したとのこと。
http://www.astroarts.co.jp/news/2008/09/17planet_image/index-j.shtml

恒星は太陽の約85%の質量を持つ主系列星。近くに写った「惑星」と見られる天体は、木星質量の約8倍で、中心星からの距離は330天文単位と非常に遠く離れています。ここまで離れていると、円盤状の塵からできた太陽系の惑星とは異なる生成過程であったと思われます。恒星ではないものの、連星と同じような過程で誕生し、結果的に質量が足りずに恒星になれなかったか、あるいはもっと離れたところで独立して誕生して中心星に捕らえられたか、いずれかではないでしょうか。実際、恒星と褐色矮星の連星系や褐色矮星同士の連星系も存在します。

この惑星状の天体の表面温度が摂氏1500度という点も気になります。研究チームは誕生して間もないために高温を維持していると考えているそうですが、実は褐色矮星(重水素核融合により誕生からごく短期間だけ輝いていた天体)という可能性もあるかもしれません。褐色矮星は一般的に木星質量の13~80倍程度と言われていますが、木星質量の7倍の褐色矮星というのも見つかっているらしいので、惑星と認定するにはこの天体をもっとよく観察する必要があります。

2008年09月15日

ダメコーチ

今日の長距離記録会を観戦している時のことです。ある大学のコーチらしき女性がレースを終えたばかりの女子学生をひどく叱っていました。以下は話していた内容ですが、選手は中盤以降失速してベストから大きく遅れてしまったのですが、以前にも同じような失敗をしていて全然進歩していないとか、かなり厳しい口調でした。

しかしそばで話を聞いていたら、練習は予定通りこなし、レース前の休養もしっかりとって万全のはずなのにどうして走れないのか、というようなことを言っていました。だとすると、選手はコーチの言われたとおりのことをやってレースに臨み、そして失敗。でもそれって、コーチがそこまで選手を管理し、体調を把握しているんだったら、失敗の責任はどちらかといえばコーチの方にあるんじゃないでしょうか。

ちなみに同じ学校の別の選手は自己新を出したようですが、それがとても意外というか全然想定していなかったらしく、さっきまでとは人が変わったように大はしゃぎしていました。要するにトレーニングから調整の過程が全く把握できていないわけです。選手のことは表面的なことしか見ていなくて、結果だけよければほめる、悪ければけなすだけ。まさにダメコーチの典型を見てしまった気がします。

3連休中の練習

1日目は県高校新人戦中部地区予選の役員のため、夕方からトレッドミル35分走を主として約14.5km走った後、屋外で2.5kmのダウンジョグ。2日目も同じく競技役員のため夕方から屋外でjog約14.5km(64分)。3日目は午前中に有度山1周約22.5kmのLSD(1時間42分)。午後からはエントリーしなかった県長距離記録会の観戦と陸上三昧の3連休でした。

初日のトレッドミルはポイント練習で強度の高いトレーニングだったので、2日目は軽めの練習。3日目は持久系の練習ということでLSDでしたが、やはり結構疲労が残っていて残り2km位でスタミナ切れに近い状態になってしまいました。気温が26度位で割と涼しく感じたこともあり、給水は凍らせた水(300ml)のみで、しかも氷が融けきらずに全部飲めなかったので、水分が不足してしまいました。直後の体重は45.7kgで脱水症状手前だったかもしれません。涼しくなってきたからと言って給水をおろそかにしてはダメですね。

今月は15日経過したところで走行距離224kmで、疲労以外は脚の痛みなどもなく順調です。そろそろ秋に走るマラソンのレースを決めなければいけません。

2008年09月13日

トレッドミル35分(9.1km)

今日は朝から県の高校新人戦地区大会の役員の仕事があったため、夕方からのトレーニングでした。先週30km走をやったので今週は短めのペース走。屋外での10kmを想定しての35分走です。

傾斜2%にセットし、3kmのビルドアップ(11.6→14.4km/h)後、先々週より0.1km/h速い15.3km/hからのスタート。更に2km毎に0.1km/hずつ上げていきました。昨日、一昨日と出張で6~8kmの軽いランニングしかしていなかったこともあり、疲労はある程度抜けていたと思います。

平均速度15.47km/h(前回15.39km/h)、平均心拍数165.4(前回166.1)、走行距離9.1km(前回8.8km)でしたので前回よりやや向上です。15.5km/hに上がったあたりから結構きつくなったのですが、最後の15.7km/hでも動き的にはまだ目一杯ではなかったので、心肺機能にはまだ改善余地がありそうです。

2008年09月10日

不調気味

最近どうも身体が冴えません。朝晩は涼しくなっているのですが、平日の通勤ランの時の動きがどうも冴えません。昨年の今頃と比較すると、昨年はもっと速いペースで押してました。今は軽快にスピードが出せる感覚がありません。確かに今月に入って10日間で156kmと練習量は増えているのですが、原因がそれだけなのかどうか…。

もう少し走り込みに慣れてくれば自然と調子が上がってくるのか、ますます疲労が蓄積し調子が悪化していくのか、今の時点ではまだ判断しかねる状況です。

2008年09月07日

北京オリンピック(8)

男女長距離の5000m、10000mはそれぞれ圧倒的な強さを持った2選手が2冠達成。

男女とも競技順は10000mが先。男子は入りの1000mこそスローだったものの、エリトリアのタデッセが前に出てからは展開が一転、ハイペースとなりました。かと思えば中盤は中だるみ。3000mを8分09秒で通過したのに5000mは13分48秒とペースダウン。このまま8000mあたりまで行ってしまうかと思ったら今度は何とゲブルセラシエが引っ張るという予想外の展開。この後は細かい上げ下げはあるものの、2分40秒前後のハイペースで推移、これではさすがのケネニサ・ベケレも爆発的なスパートは難しいかと思いましたが、この人には全く関係ないようでした。ラスト1000mが2分27秒、ラスト400mは53秒台でカバーし、27分01秒17の五輪新。蒸し暑い東アジアの夏とは思えない記録です。ゲブルセラシエはさすがに最後のスパート合戦で勝負するスプリント力はなくなったか、6位に終わりましたが、それでも27分06秒68。

続く5000mは予選が10000mの3日後、決勝がさらに3日後。このレースも最初はスローで1000mを2分45秒で入りましたが、10000mと違ってエチオピア勢が終始ペースをつくりました。2000mまではベケレ弟が引っ張りましたが、意外にもその後はベケレ兄が自らペースをつくり、徐々にペースアップ。あまりスローだとラガトなどキック力のある選手が怖いと見たのでしょうか。3000mを8分00秒で通過したときは、まさか12分台が出るとは思いませんでしたが、次の1000mを2分32秒、ラスト1000mは2分25秒でした。今度は早めの仕掛けでラストのスプリント勝負ではなかったのですが、それでもラスト1周は53秒台。2着のキプチョゲ(ケニア)を5秒も離す圧勝でした。8位が13分23秒もかかっていることを考えると条件的には悪かったと思いますが、それほど今のベケレの力が他を圧倒しているということでしょう。

女子の方では、10000mは見ごたえがありました。5000mの通過15分09秒もまずまずのハイペースですが、7000mの手前でアベイレゲッセ(トルコ)が一気にペースアップ。7000mから8000mの1000mを2分55秒、次の1000mも2分56秒と頑張ります。これに着いていったのはT.ディババのみ。ややペースが鈍って残り1周でディババが満を持してスパート。しかしここであっさり勝負がつかなかったところがアベイレゲッセの成長ぶりを示します。じわじわと離されるものの、一気には離れません。このハイペースの中、ディババがラスト1周を60秒でカバーしたのもすごいことですが、アベイレゲッセも1秒68しか遅れずにゴール。ディババは29分54秒66の世界歴代2位、アベイレゲッセも29分56秒34と今まで15年前に王軍霞しか出したことのない29分台を2人同時にマークしました。王軍霞はラスト3000mが8分17秒という異常なペースであったことを考えると、この2人も実質世界新と言っても過言ではないと思います。

5000mはT.ディババの最大のライバル、デファーがいるのでそう簡単には2冠達成はできなかったはずですが、デファーはどうも不調のようでした。レースは入りの1000mが3分39秒というジョギングペース。その後も3分06秒、3分13秒、3分06秒と10000mよりもずっと遅い展開。ラストでディババとデファーのスプリント勝負と思いきや、デファーは勝負に持ち込む前に後退してしまいます。代わりに踏ん張ったのはまたもアベイレゲッセ。今回もディババに1秒34しか遅れず、アベイレゲッセの意外なスプリント力に目を見張りました。ディババの記録は15分41秒40と非常に遅いタイムですが、ラスト1000mは2分36秒63。ディババがもし1500mを走れば4分は確実に切るでしょう。

男子3000mSCは圧倒的な力を持っていたシャヒーン(カタール)がここしばらくは故障に悩み、今回も出場できず混戦。ケニアの1,2,3位独占も想定されました。優勝はケニアのキプルトが勝ち取りましたが、2位はフランスのベナバードという選手が8分10秒49で入りました。昨年までは8分14秒22の選手で、今季も五輪前は世界20位にも入っていないので大穴でした。しかし五輪後はその勢いでチューリヒ国際にて8分08秒95と更に自己記録を伸ばしています。身長は公称で152cmとなっていますが、その身長でよく障害を跳べるものです。

女子は昨年の世界選手権では実力を発揮できず7位に終わったサミトワ・ガルキナ(ロシア)が、今回は圧倒的な力で最初から先頭を引っ張り、最後は2位以下を大きく引き離してついに9分の壁を破り、8分58秒81の世界新。走力、ハードリング技術とも文句なしでした。しかしケニアのジェプコリルが9分07秒41で2着に入り、アフリカ勢が本格的に参戦してくればやはり圧倒的な強さを発揮するような予感をさせるレースでした。

北京オリンピック(7)

次は男女中距離です。
男子800mは大会前、1分42秒台をマークした選手が3名(ボルザコフスキー、カメル、カキ)、他にもロペス(キューバ)が1分43秒07などまずまず盛況でした。特にカキ(スーダン)は19歳の伸び盛りでベスト1分42秒69はジュニア世界新。ところが、準決勝でカキとボルザコフスキーが敗退してしまいました。カメル(あのビリー・コンチェラーの2世)もプラスでようやく拾われる有様。結局決勝ではカメルは5位、ロペスも6位に沈み、優勝はブンゲイ(ケニア)に転がり込みました。

男子1500mは大会前のランキングでも1位が3分31秒台と近年になく低レベル。そうなると勝負強いラムジ(バーレーン)とラガト(米)が強いと思われました。ところが事もあろうにラガトは準決勝を2組5着+2のところ6位に終り、2/100秒差で決勝進出を逃してしまいました。一方のラムジは絶対的な力はないもののラストのキック力は一歩抜けていて初の五輪金メダル。

女子800mは今年になって突如現れたジェリモ(ケニア)。昨年までは400mの選手(ベストは今年出した52秒68)だったと言うから耳にしなかったのも当然ですが、19歳で大舞台にきちんと合わせられるかが懸念材料。しかしそんなことは全く問題とせず1分54秒87で2着のジェプコスゲイを1.20秒引き離しての圧勝。ジェリモは8月29日のチューリヒ国際では更に1分54秒01に伸ばしています。歴代でこの記録を上回る53秒台をマークしたのは2人のみ。いずれも今ほどドーピングが厳格でない80年代前半に東欧の選手が出したものなので、実質世界新と言えるかもしれません。ジェプコスゲイは2007世界選手権では圧倒的な強さを見せましたが、ジェリモの前では影が薄くなってしまいました。なお、ムトラは5位でしたが、この後、ジェリモが世界歴代3位を出したチューリヒ国際で引退とか。

女子1500mは直前にロシアの3選手がドーピング発覚で出場できなかったため、多くの選手に優勝のチャンスが生まれました。混戦を制したケニアのラガトという選手は正直、全く認識していませんでした。すでに27歳になる選手なのですが、2005年に4分02秒31をマークして以降の戦績が見当たらず、それ以前もアテネ五輪準決落ちくらいしか探せませんでした。800mも2分01秒26と特別速いわけでもありませんが、ラスト300mを43秒台で走っているところを見ると、潜在的にはもっとスピードを持っているのかもしれません。

軽めの80分jog

さすがに昨日の30km走の疲労は残っていましたが、約80分のjog。久し振りに海岸の方へ行ってみました。晴天で28度前後の気温でしたが、海岸近くは陽を遮るものが全くないにもかかわらず、(涼しいとは言いませんが)意外とさほど暑さを感じませんでした。

最初やや疲労感で脚が動きませんでしたが、徐々に軽くなってきました。ジョグなのでペースは意識しませんでしたが、最後の方はキロ4分20秒位にはなっていたと思います。80分jogが疲労抜きに感じられるようになってくればしめたもの。まだその域には達していませんが。

今週は木金と出張があり、土日は高校新人戦の審判員の仕事があるので、あまり距離は踏めません。その次の月曜日は長距離記録会があるのですが、こういうスケジュールの中で短いトラックを走っても今までの練習の流れを切ってしまうので、出場は見送りました。今どの位で走れるのかは興味があるところですが、目先のレースにこだわって本当の目標を見失うのは本末転倒ですので。

そろそろ秋のレースを決めなければ…。

2008年09月06日

トレッドミル30km(127分)

今週末は予定通りトレッドミルでのロング走。2kmウォーミングアップ後、先々週より0.1km/h上げて13.9km/hからスタート。5km毎に0.1km/h上げていき、30kmで終了。ラスト5kmは14.4km/hまで上がりました。30kmの所要時間は2時間07分。ウォーミングアップとクールダウン1.7kmを入れるとトータル2時間25分、33.7kmです。

今週は平日の通勤ランでかなり疲労感があり、今日もウォーミングアップの段階でかなり脚が重く感じていたので、不安に思いながら行いました。最初の5km、13.9km/hが一番きつかったかもしれません。10km過ぎからはスピードに乗ってきて脚も軽くなってきましたが、20kmあたりでまた少しきつくなりました。そこを乗り切った後、25km以降は逆にまたいい感じに戻りました。とは言っても14.4km/hまで来ると決して楽ではありませんが。

125分で終わる予定でしたが、29.5kmまで来ていたので、あと500m位は大したことないと思い、ちょうど30kmにしました。
過去の数値と比較すると、(いずれも傾斜は2%)


日付 走行距離 平均速度 平均心拍数
06/29 15.0km 13.11km/h(4'34"7/km) 150.0
07/05 16.0km 13.32km/h(4'30"3/km) 153.1
07/19 19.4km 13.64km/h(4'23"9/km) 153.4
07/26 20.2km 13.65km/h(4'23"7)/km) 155.3
08/02 24.1km 13.79km/h(4'21"1/km) 151.4
08/09 26.7km 13.92km/h(4'18"7/km) 148.6
08/23 28.1km 14.03km/h(4'16"6/km) 150.4
09/06 30.0km 14.15km/h(4'14"4/km) 151.6

前回より若干心拍数が上がっていますが、その分速度も0.12km/hほど上がっているので特に問題なし。疲労が蓄積していた影響も多少あったかもしれませんが、数値上は大きな影響はなかったようです。ペース走を開始した6月29日と比べるとほど同じ心拍数で距離は倍になり、速度は1kmあたり20秒もアップしているので、トレーニング効果を実感できます。

前回は終盤膝に痛みが出ましたが、今回は全く平気でした。しかし30km(トータルでは33km以上)走るとさすがに終わってからの疲労感が違います。明日はかなりスローなジョグしかできないでしょう。

2008年09月02日

残暑

8月下旬に涼しい日が続いたせいか、ここ数日ぶり返した暑さに身体がついていきません。

9月ともなれば多少気温が高くても朝晩は空気がさわやかに感じるものですが、今晩の帰宅時(21時頃)は、気温26.8度はともかくとして、湿度が91%で風は微風。これはきついです。いつも家に着いた後、すぐに中に入らず、しばらく近所を歩いてクールダウンするのですが、全く汗が引きません。

週間予報を見ると、向う1週間ほどはこんな感じの気候が続きそうです。

2008年09月01日

北京オリンピック(6)

忙しくてなかなか記事が進みませんが、今回は女子短距離。
当初からジャマイカvsアメリカの攻防と見られていましたが、ふたを開けてみればジャマイカは絶好調、アメリカは力を出し切れず、「国」対「国」という観点ではジャマイカの圧勝でした。

100mではフレーザーの10秒78(±0.0)を筆頭にシンプソン、スチュワートが同着銀。一方米国は3人が決勝に残ったものの10秒台も出せませんでした。200mはフェリックスが意地を見せるかと思われましたが、決勝で痛恨のスタート失敗で2位に終わり、またしても金はジャマイカのキャンベルに。100m、200mとも歴代上位は疑惑のジョイナー、マリオン・ジョーンズの記録であり、これを除けばかなりの好記録。

400mでもアメリカは本命リチャーズが3位に終り、昨年の世界選手権で優勝したオホルオグ(英)に優勝をさらわれ、2位にはジャマイカのウィリアムズ。優勝タイムは49秒62と低調でした。オホルオグは84年生れの24歳。次のロンドン五輪まで英国の期待を背負って頑張るのか。

100mHでは準決勝までは絶好調だったジョーンズ(米)が決勝も完全にリードしながら9台目で足を引っ掛けてバランスを崩して失速。転倒には至らなかったものの一気に遅れて7位に沈んでしまいました。しかし前評判には全く上がっていなかった同じ米国のハーパーが自己新記録で抜け出し金メダル。アメリカがこの種目では意地を見せました。

400mHは2007大阪で金銀のピットマン・ローリンソン(豪)とペチョンキナ(ロ)がともに欠場で混戦に。ハルキア(ギリシャ)の直前のドーピング発覚などもあり、全体のレベル低下かつ混戦状態に(おかげで日本の久保倉も準決勝進出のチャンスが巡ってきたという幸運もありますが)。そして決勝ではまたもジャマイカ。確かにウォーカーは今季世界最高を出してはいたものの、53秒48と圧倒的に強かったわけではありませんが、決勝は52秒64のオリンピック新。世界歴代でも4位の好記録でした。

男女ともジャマイカの調整ぶりは驚くばかりです。