1997年から始まった「梅ヶ島LSD」も10回目を迎えた。前日の雨で気温が下がり、曇り空で涼しい天候。今年の参加者(走者)は12名(他にサポート2名)とここ数年と比べるとやや少なめだったが、女性4名と女性の積極ぶりが目立った。
静岡駅(海抜17m)スタートは8時20分頃。やけに信号待ちが多く、この調子では何時に着くんだろうとちょっと不安になる。しかし市街地を抜けるといつも通り。それほど暑さに苦しむこともなく約6.4km先の第1休憩所(福田ヶ谷のサークルK;海抜63m)に到着。
安倍街道をそのまま北上し、昨年からほとんど工事が進捗しているようには見えない第二東名、牛妻の狭い街道を通過すると安倍川が見えてくる。8km先の旧「竜西橋」(注:数年前の大雨で崩壊してしまい、現在は200mほど下流に新しい橋が架けられている)のたもとにある「さおしん」で第2休憩(海抜130m)。ここできらーさん持参のすいかを切り、水分補給。
第3休憩所は約7km先の「真富士の里」(海抜190m)。ここまで思ったほど気温も上がらず、まだリタイヤも出ない。水道で水浴びをしたが、このあたりに来ると水も冷たくて気持ちがいい。そして売店で当然のごとく名物「わさびソフト」(315円)を食べる。
気持ちをリフレッシュして第4ステージのスタート。しばらく日なたが続き、暑さと日射しの強さを感じる区間。距離も約7.7kmと比較的長い。真富士の里までは緩やかに登ってはいるものの、登りらしい登りはなかったが、この区間になると細かな登りが入ってきて、海抜も290mまで上がる。第4休憩所の「有東木園」には自販機がないので、真富士の里で買っておいたドリンクで水分補給。
有東木園を出ると、いきなり登りで少し気持ちが萎えるが、この区間は新しい橋やトンネルができてこのLSDを始めた当初からはかなりショートカットされていて、距離は約6.2kmと短い。その代わりに細かな登りが断続的にあり、1ヵ所まっすぐできつい登りの橋がある。海抜も第5休憩所の梅ヶ島小中学校前「市川屋」で435mになる。しかしここまで来ると暑さをあまり感じなくなる。この時点で脚は非常に軽く、ゴールの「新田温泉黄金の湯」の更に先、梅ヶ島の温泉街まで一人で行く決意をした(本来はこちらがゴールだったのだが、その3km手前に立派な市営温泉ができたので、途中からゴールを変更した)。
3km先まで行って、更に戻ってこなければいけないので、先にスタートさせてもらった。ここからは全く一人旅。この区間は別名「山岳区間」とも言い、長くてきつい登りが何ヶ所かある。まずは約6.9km先の黄金の湯(海抜725m)を目指すが、さすがに今までの登りとは違う。特に40km近く走った後の「赤水の滝」付近の登りは堪える。ふくらはぎが痙攣しそうになる悪い癖が出てしまう。そこを何とかしのぐと黄金の湯の前後3~4kmは比較的平坦。そして黄金の湯をノンストップで通過。
しかしノンストップはさすがに欲張りすぎた。少し給水しておけばよかったと思っても後の祭り。残り1kmの急坂を迎える前に脚が痙攣を始めた。一度立ち止まってふくらはぎを伸ばし、気を取り直してリスタート。なんとか3.1km先の梅ヶ島温泉に辿り着いた。海抜約880mまで登ってきた。自販機でドリンクを買ってのみ、小休止した後、再び黄金の湯に戻る。走り出してしばらくした後はまだ脚がピクピクしていたが、平坦に近くなってくるとそれも収まり、黄金の湯でゴール。他のランナー達は先に入湯していたが、サポートの2人が待っていて迎えてくれた。約48kmの行程を完走、実走行時間は4時間03分だった。涼しかったこともあるが、完走率も高く、無事終了。
入浴後はバスの出発時刻までつまみを食べながら軽く一杯(2杯、3杯の人も?)。きらーさんの車と路線バス組の2つに分かれて静岡市街に戻る。バスに乗るだけで1時間40分、料金は1500円もかかることが距離を実感する。また、来た道を車で戻ってみると、下りがかなりきつく、結構登ってきたんだと実感できる。静岡市街で再度合流し、温泉で飲み足りなかった分、二次会で大いに歓談して充実した1日が終わった。来年も再来年も、賛同してくれる人がいる限り続けたい。