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2008年06月30日

日本選手権(女子フィールド)

やり投で海老原が2投目でトップに立つと4投目にj56m71を投げ、B標準突破して優勝。代表に近付いた。

棒高跳は4m30以上の記録を持つ選手のうち日本記録保持者の錦織とその前の日本記録保持者の近藤がともに4m10を失敗して記録なし、中野が4mは成功するも4m15を失敗。唯一4m10を成功した我孫子に優勝が転がり込んだ。A標準とかいう以前に全く勝負にならず煮え切らない競技だったに違いない。

ハンマー投は予想通り室伏と綾の一騎打ちとなったが、優勝した室伏でも62m98と低調。2人で67m台を投げていた頃は世界が見えていたのだが、このところは霞んでしまっている。

三段跳も世界が全く見えない種目。吉田が13m12とかろうじて13mを超えたが、B標準でも14m00。走幅跳で記録を伸ばしてきた桝見あたりが本気でやらないと14mには届きそうにない(桝見の三段跳はあまり聞かないが、4年前に13m11を跳んでいる)。

砲丸投は豊永が優勝したが記録は15m66。自己記録にも2m近く足りない。B標準が17m20とかつてよりかなり下がっているのでB標準くらいは行ってもらいたいのだが。未だに森千夏の永眠が惜しまれる。

走高跳は福本という聞きなれない選手が1m86で優勝したが、旧姓青山。ハニカット(太田)、今井が退いたあとはもうこの選手しかいないのが寂しい。2位でも1m78でこの種目の凋落は激しい。

走幅跳は桝見が6m57で優勝。池田はまさかの3位(6m42)。桝見はB標準(6m60)を突破していないので今大会の結果で代表に選考されることはないが、もし6m60を超えていたらどうなっていたか?不調に陥っている池田より勢いのある桝見を選ぶということもあったのではないか。池田の不振の原因は福島回帰にあるのではないかと思うのは私だけだろうか。落ち着いて1ヶ所で競技に打ち込んだほうがいいと思うのだが。

円盤投は室伏がハンマーと合わせ2冠を達成したが、53m36はB標準に5m64も足りず、本人のベスト記録にも5m以上及ばない。それでも2位を5m40も引き離すという状況で、この種目の将来は一体どうなってしまうのか。

7種競技は第一人者の中田が順当勝ちしたが、5576点と自己記録に遠く及ばないばかりか、B標準(5800点)にも全く届かず。自己の持つ日本記録の時と比べると、投擲と800mはそれほど乖離がないが、スプリント(100mH、200m)と跳躍(走高跳、走幅跳)がかなり落ちているのが気になる。

2008年06月29日

日本選手権(男子フィールド)

まずはハンマー投で室伏が代表内定。今季初戦であり、相手が日本選手ということで76m台、よくて78m台と思っていたのだが、結果は80m98。すご過ぎる…。内容も1投目76m99であっさり事実上優勝を決めたあと、2~4投目は79m台、5、6投目で80m台と尻上がり。百戦錬磨の鉄人だけに本番もメダルは手堅く取ってくれるだろう。

円盤投は世界から最も遠い種目の一つ。その中で畑山の60m突破と日本新だけが関心事だったが、畑山は55m56で2位。代わって小林が優勝したものの56m27とやはり世界は遠い。

砲丸投も世界から遠いが日本記録18m56を持つ畑瀬や18m43の村川らが19mを超えてくると少し世界が見えてくる。しかしその畑瀬は右脚の故障で痛みを我慢しながらの懸命の投擲。結局村川が勝ったものの記録は17m50と低調。

走幅跳は菅井がB標準を超える8m13を跳ぶも追風参考。優勝はしたものの公認記録は7m79で2~5位を下回る。唯一B標準記録を突破している荒川は故障らしく7m35の低空飛行。

棒高跳は澤野が5m60の1回目を失敗してひやっとしたものの、2回目にクリアし優勝を決めた。続く5m70は3回目に決めたが、今回も脚に痙攣がきたらしく、そこで試技は中止。まだ痙攣癖は克服できていないようだ。鈴木が5m60を跳んでいれば澤野も慌てただろうが、まだ5m60は簡単に跳べる高さではない。しかし5m50の試技には笹瀬も残ったし、最近まで見られた澤野以外の全員の試技が終了した後で澤野登場、という状況からは改善している。学生新をマークした荻田は5m20に終わった。

三段跳は雨の影響もあったか、優勝記録は16m30(石川)に終わった。大学生でも16mを跳ぶ選手は少なくないのだが、そこからが伸びない。

やり投は村上が79m71とB標準を超えての優勝。A標準こそ超えていないものの、安定性があり、代表には選ばれるものと思われる。この種目で9連覇というのもなかなかできることではない。

10種競技も金子が8000点目前までいってから早15年。今回も自己記録7803点の田中が臨んだが7594点。競技人口の少なさもありB標準は7700点とそれほど高くはないのだが。

日本選手権(女子中長距離)

10000mは歴史的な好レースと言えるだろう。スタート直後は赤羽が先頭を切ったが、1000m過ぎからはずっと渋井がレースを引っ張る。リアルで見ていたらペースメーカーに終わってまたも五輪代表を逃すと思っただろう。レースが動いたのは8000m。7600m辺りで松岡が交代し、渋井、赤羽、福士の三つ巴。まず動いたのは赤羽。しかし急激な変動はなく、その後に福士が前に出たところで一気にペースが上がる。昨年までの福士ならここでリードして安全圏だったであろう。しかし福士の走りは昨年とは違い、推進力が弱い。一瞬赤羽が遅れかけるが追いつき、ラスト1周のバックストレートで逆に赤羽が一気にスパート。福士が遅れるが渋井は差を保ち、最後の直線でついに赤羽を差した。感動的なレースだった。渋井と福士の差はマラソンを走った時期の差が出たのではないか。11月の東京に出た渋井は完全に復調していたが、1月の大阪に出た福士はまだ回復途上。むしろ31分18秒まで復調したのさえ驚きでもある。このレースを見れば優勝を逃した赤羽、福士とも文句なしに選ばれるのではないか。

800mは佐藤が本調子にはほど遠く、自ら引っ張れない状態では記録も望めず。優勝はしたものの2分05秒37の凡記録。個人的には女子800mを変える可能性があるのは丹野だと思っている。

3000mSCは終始先頭を走った早狩が優勝し、代表内定。発展途上の種目とはいえ、35歳での初五輪は賞賛もの。逆に2位以下は徐々に底上げされてきているが、もっと走力が必要。(早狩は5000mベスト15分11秒)

1500mは小林がいない中、特別ハイペースではないものの吉川がスタート直後から先頭を引っ張り、ラストも他を寄せ付けず圧勝。力をつけている。ラスト300mは47秒0で、ラストの切れ味だけなら小林を上回るのではないか。まずは4分10秒を切ってほしい。

5000mは小林が15分11秒97で優勝、すでにA標準は破っているので代表内定。本人は1500にこだわりがあるだろうが、世界的に見れば5000mの方が近道。レースを見ていないので何ともいえないが、ラスト1000mは2分53秒だったようだ。赤羽、福士、渋井が続いたが、10000mの疲労もあり、1500m選手の小林のこのスピードにはついていけなかったか。本番では14分台と決勝進出を期待したい。

日本選手権(男子中長距離)

10000mはA標準を突破している松宮が優勝でタイムも27分51秒27の好記録なので文句なし。ラスト1000mも2分39秒と切れ味も十分。大野、三津谷も27分台ということで選ばれる可能性はある。しかし功労者は木原だろう。最終的には6位に終わったが8000mまでずっと先頭を引っ張り続け、今回の好記録を生み出した。

800mはB標準を切るために自分で引っ張ると意欲的だった横田が予告通りオープンレーンから先頭を引っ張ったが、200m過ぎから中だるみして400mを53秒の通過。先頭で消耗したか、第3コーナーで口野にリードを許し、差し返せなかった。勝負に徹して後方で待機すれば得意のパターンで勝てただろうが、B標準を切らなければ話にならない状況ではやむを得ない。男子のトラック種目では最も遅れている種目だけに、他の選手にももっと積極性がほしい。

5000mも松宮が勝って2冠。2種目で代表権獲得。2位竹澤も当確のようなことがメディアに出ていたが、勝負重視とはいえ13分49秒のタイムで選んでいいのか?と個人的には疑問。1000mは中山卓也(30位)、2000mは柴田(19位)、3000mは佐藤秀和(15位)と下位の選手に引っ張らせ、代表権を勝ち取るというようなレースをしていない。

3000mSCは岩水が磐石なレース運びで確実に代表権獲得。最後意地で8分30秒を切りに行ったのも好感。インタビューではメダルを取ると言っていたが、それはさすがに無理でもなんとか決勝進出と日本新達成を果たしてほしい。

1500mは優勝すれば代表入りと勘違いでもしているかのような超スローな展開。見ていても完全に興ざめ。完全に勝利を手中にしたはずの渡辺が残り30m位のところでまさかの転倒。あのままゴールしていればラスト400mはおそらく53秒台だったが、限界を上回るスピードに脚がついていかなくなったものと思われる。それほどに残り150mあたりからの渡辺の走りはすさまじかった。

日本選手権(女子短距離)

200mは福島が100mに専念した関係で注目度が低いレースとなってしまった。-1.1の中23秒84の信岡は悪くはないが世界は遠い。注目の中村宝子も疲労が出たか、得意の向い風でも3位に終わった。

400mHは脚を引っ掛けさえしなければ負けそうにない久保倉が56秒21で優勝。A標準には届かなかったものの、代表には選ばれるのでは。青木が56秒93と56秒台に入ってきたのは楽しみ。

100mHは石野が今大会でB標準を切って圧勝なら選考の可能性もあったが、3位に終わった。

400mは丹野が順当勝ちしたものの、52秒68は期待外れ。雨の中とはいえ、2位以下のタイムやほぼ同条件で行われた男子のタイムと比較しても、52秒は切ってほしかった。

100mは福島の力が完全に頭一つ抜けていた。軸足がしっかり推進力を地面に伝え、キック時に伸び切ることなくすばやく切り返す技術が他の選手より優れている。だから雨や向い風でも走れる。細身の身体はこれまでと違うタイプだが、アリソン・フェリックスなど世界的選手もいる(全米選手権は5位に終わったらしいが)。A標準は突破していないが代表に選んで世界を経験してきてほしい。

日本選手権(男子短距離)

競技順では400mHがまず決勝第一弾。調整不足で50秒を切ることさえ困難かと思われた為末の決勝一発にかけた集中力は見事としかいいようがない。成迫も持ちタイム、実績、期待度から言って代表当確か。

200mでは末續の失速に誰もが目を疑ったのではないだろうか。しかしすでに日本記録を出した頃の鋭さはここ数年影をひそめているし、そろそろ世代交代の時期か。しかし高平とて絶対的な力を持っているわけではなく、伊東、末續と続いた黄金期の後の低迷期に入るかもしれない。

110mHは内藤が2位との差0.07秒だったが、内容的には全く危なげなかった。世界のレベルは上がっているので、五輪では13秒39の日本記録を更新してほしい。

400mは関東インカレで負傷した金丸がどこまで回復しているかが注目だったが、雨の中45秒69で圧勝。さすがに回復が早い(40過ぎのオジサンとは違う)。心配なのは肉離れ癖がついていること。大阪の再現だけはしてほしくない。

100mは塚原が雨の中いい走りで朝原を後半引き離して優勝。しかし3位以下が物足りない。おそらくリレーは順当にいけば塚原、末續、高平、朝原でいくと思われるが、200m選手頼みではメダルは厳しい。末續も今回の失速で印象が悪いし。

トレッドミル15km

今週は帰宅時に最高4'10/km位まで上げても大丈夫だったし、途中流しを入れてみたりもしたので、この程度の速度なら全く問題ない程度に肉離れから回復。

昨日はちょっと体調がすぐれなかったので休養し、今日はトレッドミル走。まだ走り始めの数分間だけは不安で、実際少しピリッとくるので10.0km/hからスタートし3kmまではビルドアップ。そこで13.0km/hに固定して5km、13.1km/hで5km、13.2km/hで5kmの15km走(トータルで18km)。

昨日の体調不良の影響か、最初少しきつく感じましたが、徐々にペースにも慣れて割と気持ちよく走れました。平均心拍数も150.0と穏やかでした。この速度では5月6日に85分(18.8km)をやっているので、ようやく2ヵ月前の水準に戻したといったところでしょうか。

ちょっとした故障で思わぬ足踏みでしたが、ここで焦っては元の木阿弥。

2008年06月26日

4分ペース

今週に入って通勤・帰宅ランも少しずつ速度を上げ始めているのですが、今のところ順調です。今日は途中キロ4分ペースまで上げられたし、流し(約100m)も7本ほど入れました。

たぶんもっと速度を上げてもハムストリングは大丈夫と思いますが、これ以上はまだ体力がついていきません。さすがにブランクは隠せません。あと不安なのは走り始めの時、それも5分位の間だけです。

2008年06月24日

ペットボトル1本でも

普段は職場の自販機で500mlのお茶のペットボトルを買ってほぼ1日で飲み切ってしまうのですが、少し節約しようと思ってなるべく家でペットボトルにお茶を入れて持っていくことにしました。

デイパックに入れて走ってみると、ペットボトル1本でも意外に重さを体感します。たかだか500gほど重くなっただけなのですが。280ml位の小瓶だとそれほど気にならないので、この約200gの差が意外と大きいです。

2008年06月21日

あと少し

肉離れから明日でちょうど1ヵ月。歩くのは何の支障もない軽い肉離れでしたが、結構回復に時間がかかってしまいました。今週は通勤・帰宅ランでもキロ4分半位まで上げても大丈夫だったので、完治に近い状態なのですが、走り始めにわずかにピリッとくるときがあるので注意しなければなりません。最初の数分間を我慢してゆっくり走ればあとは大丈夫そうです。

今日はトレッドミル。9.5km/hから入って6km位までじっくり時間をかけて13.3km/h(4'30/km)までビルドアップ。最後の1kmほどを13.6km/hに上げ、トータル70分走りましたがハムストリングは全く問題ありませんでした。トレッドミルだと反発が弱いので屋外よりは負担が小さいのかもしれません。ただ体力はだいぶ落ちてます。来週は通勤・帰宅時に軽く流しを入れてみます。

2008年06月14日

肉離れその後

意外に治りが遅いです。やはり年齢でしょうか。
キロ5分位では走れるようになったものの、走り始めにピリッとくるときがあるので、こわくてこれ以上スピードは上げられません。また、ゆっくり走っていても路面の凹凸につまづきそうになったりして不意に力が入ってしまうのも心配です。

休日になればフラットなトレッドミルで走れるし、速度を完全にコントロールできるので安心ですが。

2008年06月13日

冥王星型天体

国際天文学連合(IAU)は11日、惑星から除外した冥王星(プルート)をはじめ、海王星の外側にあって、惑星の基準を満たさない天体の正式名称を「冥王星型天体」(プルートイド)とすると発表した。ノルウェー・オスロで開いた執行委員会で決定した。(以下略)(共同)

dwarf planet(準惑星)という名称が残るのかどうかは不明。いずれにしてもPluto(冥王星)という名前を何らかの形で残したいという力が強く働いたであろうことは容易に想像できます。たぶん「準惑星」がなくなってしまうとセレスのようなメインベルトの中で準惑星とされていたものの分類がなくなってしまうので、「準惑星」は残ると思います。太陽系外縁天体(trans-Neptunian objects=TNO)という用語もあり、ますます混乱しそう。

太陽系外縁天体のうち、ある程度の大きさを持ち準惑星とされるものを「冥王星型天体」というのだと思います。

2008年06月07日

水着論争決着か?

初めてスピードの水着を着用した日本トップクラスの選手が自己記録更新続出とか。明らかに有利な水着を着られずにオリンピックで格下の選手に負けたりするのは選手がかわいそうと思っていましたが、これでいよいよスピード製水着の解禁に向かうのでしょうか。

陸上競技で言えば、棒高跳でグラスファイバーが出始めた頃、メーカーとの契約があるからという理由でアルミのポールでなければいけないと言われているようなもの(ちょっと例えが極端すぎますが)。オリンピックでたとえ負けても、力負けなら納得できるでしょうが、道具による要因が入ってしまうと、(本当は実力かもしれませんが)納得できないでしょうね。

2008年06月01日

道路交通法改正

今日から道路交通法が改正されました。
自動車の後部座席のシートベルトは事故死防止のためにはやむを得ないでしょう。しかし3人掛けの真ん中のベルトは2点式なので十分な効果があるかどうか。また、腹部に強い圧迫を受けそうです。それから、乗車定員は子供は3人を2人として数えることになっていたと思いますが、シートベルト着用が義務化すると子供も1人は1人としてきちんと座らせないといけません。

自転車の歩道走行禁止。もちろんこれまでも自転車は車道走行になっていましたが、ほとんど守られていないし罰則もありませんでした。問題は、自転車走行可能な歩道のケース。ここは当然自転車も歩道を走るわけですが、歩道のある道路が自転車走行可能かどうか、すぐに判別が付きません。しばらく走ってから標識を見て初めて気がつくわけです。例えば色を変えるとか、標識を見なくてもわかるようになっていなければ不十分だと思います。

それから車道を走るケース。きちんと路側帯があるような道路はいいのですが、そうでない道路は、大抵排水のために傾斜しているし、所々に排水溝があります。また路肩がコンクリートになっていて車道のアスファルトとの間がわずかに段差になっていたりして自転車で走るには非常に危険です。法改正に携わった人たちはこういう現状をわかっているのでしょうか。

もっとも、ランナーにとっては歩道を走るときに自転車がきちんと車道を走ってくれれば助かります。正面から向かってきて自転車が優先とばかりに全く避けようとしない人も少なくありませんので。